"「他人の姉に使う金はない」夫と800万円の新居" 第19話
それは夫の斎から見つけた産売買契約のカラーコピーだった。
「お義母さん、浩司さんが買おうとしているマンションの契約です」
私はその類を指差した。
「同居予定者の欄を見てください」
義母は震えるでその類を受け取り、目を凝らした。
ここには『かず子』、そして『鈴彩佳』の名がはっきりと並んでいる。
しかし義母が絶句したのは、そこではなかった。
「ローン審査、否決……」
義母が掠れた声で読みげたのは、私が弁護士を通じて産会社に確認した最の状況報告だった。
私は夫を見ろした。
「浩司さん、あなたはへの貢ぎ物で消費者融に借があったそうですね」
私はややかに続けた。
「そのせいで宅ローンの審査に落ちたんです」
夫はを抱え、にうずくまった。
「だから付の500万円だけでなく、残りの300万円も現で払うしかなかった」
私はさらに言葉を畳み掛ける。
「でもそれだけでは4500万円のマンションなんて買えませんよね」
私はたい目で、崩れ落ちた夫を見ろした。
「お義母さん、浩司さんはしいマンションを買うおなんて最初から持っていなかったんですよ」
病はを打ったように静まり返った。
叔母の恵子さんはあまりの惨状にをけたまま、声もせない。
義母のから類がばさりとに落ちた。
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しかし、私が用した反撃はこれだけではなかった。
私はバッグから、最の1枚の類を静かに取りした。
「それと、お義母さん。もう1つ、どうしてもお見せしたいものがあります」
私がそのをいた瞬、病の空気はさらに絶望なものへと変わっていくのだ。
病の空気は完全に凍りついていた。
夫の浩司はにうずくまり、義母は震えるでシーツを固く握り締めている。
2の顔には、これまでの勝ち誇った余裕など微も残っていなかった。
私は元のきな袋から、最の1枚の類を静かに取りした。
「お義母さん」
私は義母の目を見つめた。
「5、あなたの臓術のために額な寄付をしてくれた恩を覚えていますか?」
私が静かに問いかけると、義母はビクッと肩を揺らした。
私はその古いを掲げた。
「その方が当の病院から受け取った、正式な寄付の領収です」
私はその古いを、ベッドの横で呆然とっていた叔母の恵子さんに渡した。
恵子さんは戸惑いながらもそのを受け取り、そこにかれている文字をゆっくりと読みげた。
「、200万円也。ただし、佐藤かず子様医療費寄付として……」
そこまで読んで、恵子さんの目がきく見かれた。
「嘘……」
恵子さんの声が震えた。
「田直子って……由美さんのお姉さんの名じゃないの」
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恵子さんの驚愕の叫び声に、夫と義母は弾かれたように顔をげた。
恵子さんは何度も瞬きをし、元のと私の顔を交互に見比べた。
「これ、本物なの?」
恵子さんは声を震わせた。
「かず子お姉ちゃんの術の、助けてくれた匿名の寄付って、由美さんのお姉さんだったの?」
恵子さんの声は、信じられないものを見たように震えていた。
私は静かに頷いた。
「はい」
私はまっすぐに答えた。
「姉は自分が苦労して貯めたおを、浩司さんがおがないと泣きついたのを見て、全て差ししました」
私は義母と夫を見た。
「誰にも言わないで欲しいと、ずっと私に止めをしていたんです」
夫がいつくばるようにしてちがった。
「そんなはずない!あんな貧乏な女が200万も持ってるわけがない!」
恵子さんのから領収をひったくる。
しかし、そこに押された病院の正式な印鑑と、見覚えのある跡を見て、夫の顔から完全に表が消えった。
夫は信じられないというように、自分の髪の毛をかきむしった。
「じゃあ、俺が5、母さんが助かったってんでいた、おたちは黙って笑っていたのか!」
夫の責任転嫁の言葉に、私はたく言い返した。
「笑っていません」
私は夫を睨みつけた。
「ただ、あなたの族が助かってよかったとから堵していただけです」
私は声を段くした。
「それなのに、あなたたちはどうしましたか?」
私の言葉が、たい病に響き渡った。
義母の顔が、みるみるうちに気に変わっていった。