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"「他人の姉に使う金はない」夫と800万円の新居" 第14話

酸素マスク越しでも、その顔は青く呼吸は浅く苦しそうだ。

しかし、入りつ私を見た瞬、義母の目にいつもの険しいが宿った。

「母さん、無事でよかった」

夫がベッドのパイプにすがりつく。

義母は々しいで夫の腕を掴んだ。

「浩司、ここは個かい。お丈夫なの?」

夫は焦ったように答えた。

丈夫だよ。俺がなんとかするから」

夫がそう答えると、義母の線が再び私に向けられた。

その目は、まるで端の汚いゴミを見るようなひどくたい目だった。

「由美さん、あんたどうして突っってるのよ」

義母のかすれた声が静かな病に響いた。

っておろしてきなさい」

私は無表のまま、義母の顔を見ろした。

「おなら、浩司さんが全て管理していますよ」

私は淡々と答えた。

「今の午、全額引きしたそうですから」

私の言葉に、義母は息を呑み、慌てて夫を見げた。

夫は気まずそうに目をそらし、額から滝のようなや汗を流している。

「あんた、まさか、あのマンションのおを……」

義母が震える声で核を突こうとすると、夫は慌てて義母のを塞ぐように声を張りげた。

「ち、違うんだ母さん!」

夫は必に弁解を始めた。

「由美がうちの貯さないって言い張ってるんだよ!」

夫は私を指差した。

「自分の姉貴のために使うから、母さんには1円もさないって」

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夫は自分の横領の罪を隠すため、私に全ての責任を押し付けたのだ。

義母の顔が、りで気に真っ赤に染まった。

「なんですって?この恩らず!」

義母は酸素マスクをずらした。

激しく咳き込みながら、私を力いっぱい罵倒した。

男の嫁のくせに、義理の親を見殺しにする気!」

義母は憎悪に満ちた目で私を睨んだ。

「あんたのお姉さんなんかどうせくないんでしょう。だったらその治療費を私に回すのが当然じゃないの」

図のモニターが、ピッピッと嫌な音をてて速くなった。

それでも義母のな暴言は止まらない。

「あんたの姉の、古いけどはあるわよね」

義母は叫んだ。

「あれをすぐに売り払って、私の術費にしなさい」

義母は目を血らせて言葉を続けた。

「そうしないと、浩司と婚させてこのから追いすわよ」

自分の命を救ってくれた恩に向かって「ね」と望み、まで奪えと叫ぶ義母。

そしてそれに同調して「母さんの言う通りだ。嫁なら黙って従え」と頷く夫。

この親にしてこの子あり。

彼らのに、らしいいやりのなどひとかけらも残っていなかった。

私はベッドの横のたいすりを、静かに握りしめた。

しみでが震えることはもうなかった。

ただ私ので、ある覚悟が氷のように完全に固まった。

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この2は絶対に許してはいけない。

彼らが最も切にしているもの。

、世体、しいマンション、そして若い

その全てを完全に奪いり、度とがれない獄の底へ突き落とさなければならない。

私は彼らをとして扱うことを、この瞬にやめた。

私はゆっくりと顔をげ、夫と義母を交互に見つめた。

そしてく、とてもげた。

「わかりました」

私が静かにそう呟くと、夫と義母は瞬きょとんとした顔をした。

私はげたまま言葉を続けた。

婚の件もおの件も、全てお義母さんの言う通りにします」

私は顔をげ、無表で告げた。

「姉の財産も、私が責任を持って処分します」

夫の顔に、隠しきれない歓が浮かんだ。

「本当だな。姉貴の財産もおの貯も、全部俺に渡すんだな」

私はく答えた。

「ええ。、必類を全て揃えてここへ持ってきます」

義母は満げに荒い息を吐いた。

ベッドの枕にく沈み込む。

「最初からそう言えばいいのよ。本当にのかかるバカな嫁ね」

義母はたく言い放った。

は絶対に遅れないでちょうだいよ」

私は礼した。

「はい。必ずお持ちします」

夫も義母も、私が彼らの理尽な求に屈し、完全に旗をあげたとい込んでいる。

2の顔には圧倒な勝利の優越が、はっきりと浮かんでいた。

しかし、私はを見つめたまま、たく笑っていた。

私がこの病に持ってくる類。

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