"「他人の姉に使う金はない」夫と800万円の新居" 第7話
夫婦の老のために、そしていざというに族を守るために20かけてしずつ積みげてきた結晶だ。
それを夫は図も簡単に引きし、見らぬ産会社に振り込んでいたのだ。
契約の買主の欄には、佐藤浩司という夫の名が堂々とかれていた。
そして同居予定者の欄には、2つの名があった。
1つは佐藤かず子。義母の名だ。
もう1つは、鈴彩佳。
夫のスマートフォンにメッセージを送ってきたのフルネームがそこにあった。
さらに封筒の奥を探ると、1枚の緑のがてきた。
婚届だ。
すでに夫の署名と捺印が済んでいた。
そして驚くべきことに、私の名の欄にも私の跡を真似たな字で『佐藤由美』とかれていた。
引きしの奥にあった私の古い印鑑が勝に押されていたのだ。
血の気が引くのが分かった。
夫は『私に適当な理由をつけて判子をさせる』とメモにいていた。
しかし、すでに私の名を勝にき、偽造までしていたのだ。
自分の妻を追いすためにここまで周到に準備をめていたのかとうと、恐ろしさすらじた。
私はスマートフォンを取りした。
全ての類を1枚ずつ丁寧に撮していった。
産売買契約。
付の領収。
そして偽造された婚届。
シャッター音が鳴らないように、慎に画モードで記録する。
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がかすかに震えた。
けれど、それはしみの震えではない。
私ので、たくて鋭い決が固まっていくための震えだった。
夫はに使うはないと言って、私の姉を見捨てた。
姉は自分のを犠牲にして私を育ててくれた。
さらには見ずらずの義母の命を救うために、なけなしの貯を寄付してくれただ。
その恩の命がかかっているというのに。
夫は自分のとの居のために、私たちが貯めたおを盗みしたのだ。
許せるはずがない。
私は涙を滴もこぼさず、全ての証拠を撮し終えた。
証拠を保した私は、類を元の順番通りに茶封筒へ戻した。
引きしのにしまい、再び鍵をかける。
鍵をトロフィーの裏に戻した。
指紋が残らないように、引きしの取っもハンカチで綺麗に拭き取った。
これで夫は、私が全てをっていることに全く気づかないはずだ。
部をようとしただった。
元に1枚のさなメモ用が落ちているのに気づいた。
引きしをけたに、類のから滑り落ちたのだろう。
拾いげて裏返した。
そこには義母の丸文字で、こうかれていた。
『浩司へ。由美には絶対に500万円のことを気づかれないようにね』
『あの子を追いしたら、彩佳さんと3でしいマンションにむのが楽しみです。
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お母さんより』
私はそのメモ用をじっと見つめた。
義母は全てをっていたのだ。
それどころか、夫とと結託して、私をこのから追いす計画を緒にてていた。
昨がのソファに座り、『息子ので母親が楽しんで文句あるの』と笑っていた義母の顔が浮かんだ。
私はそのメモも写真に収めた。
元あったように引きしの隙に押し込む。
計を見ると、お昼の12を回ったところだった。
姉のいる病院へ向かう準備をしようとエプロンを畳んでいただ。
突然、玄関のドアノブがガチャガチャと乱暴に音をてた。
「ちょっと、由美さん!いるんでしょ?けなさいよ!」
から響いてきたのは、義母の甲い声だった。
いつもなら鍵を使って勝に入ってくるのに、今はなぜか鍵をけられないようだ。
私は玄関のチェーンをかけたまま、静かにドアをしだけけた。
隙から見えた義母の顔は、なぜか青ざめ、異様なほど焦っていた。
「お義母さん、どうしたんですか?」
私が静かに問いかけると、義母はドアの隙に無理やりをねじ込んできた。
血った目で私を睨みつける。
「あんた、浩司の通帳どこに隠したのよ!くしなさい!」
義母の息は荒く、そのは刻みに震えていた。
私は背筋がたくなるのをじた。
なぜ義母が今になって夫の通帳を必に探しているのか。
その理由を、私はまだらなかった。
玄関のドアノブがガチャガチャと乱暴に音をてた、私は台所で器を洗っていた。