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"「他人の姉に使う金はない」夫と800万円の新居" 第3話

どうしても、普通の族といる所を守りたかったからだ。

私が、両親は交通事故で突然この世をった。

残されたのは私と、を卒業したばかりの姉だけだった。

親戚たちは、私たちを施設に入れようとした。

しかし姉は毅然とした態度で親戚たちにげたのだ。

『私が働いて由美を育てます』

姉は親戚たちの座をした。

『だからどうか、2で暮らさせてください』

それからの姉のは、全て私のために捧げられた。

昼はで働き、夜はスーパーのレジ打ち。

自分のを買うこともなく、化粧もせず、ただ私の学費と活費を稼ぎ続けてくれた。

私が学を卒業し、就職が決まったのことだ。

姉はしだけシワの増えたで、私のを撫でてくれた。

『由美がになってくれて、本当に良かった』

姉は涙ぐみながら微笑んだ。

『これで両親に顔向けができるわ』

姉のそのは、同代の女性よりもずっと荒れてゴツゴツしていた。

私はそのを握りしめ、いつか絶対に姉に恩返しをするとに誓ったのだ。

だからこそ私は結婚して自分の庭を持った、絶対にこの所を壊してはいけないとい込んでいた。

夫がしずつたくなっても。

義母からひどい言葉を投げつけられても。

私がすれば波たない。

幸せな庭を築くことが、姉をさせる唯の方法だと信じていたのだ。

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翌朝、夫が仕事にかけたのを見届けた。

玄関のドアが閉まる音を確認し、私はすぐさま病院へ向かった。

姉は集治療から般病棟へ移ったばかりだった。

は青く、々しい様子でベッドに横たわっている。

私が病に入ると、姉は酸素マスクをしながら無理に笑顔を作った。

「由美、ごめんなさいね」

姉はかすれた声で私を呼んだ。

配かけて」

その声を聞いた瞬、私の胸の奥がくなった。

私はにベッドにづいた。

「謝らないで、お姉ちゃん」

私は姉のを両で包み込んだ。

「治療費のことは配しないで」

私は姉の目をまっすぐに見つめた。

「私が何とかするから」

昔、私を撫でてくれたあのは、今はすっかり細くたくなっていた。

点滴の管に繋がれた姉の姿を見ていると、5来事がをよぎった。

5、義母が臓の病気で倒れ、額な術が必になったのことだ。

夫はパニックになっていた。

がない、どうしよう』とを抱えるばかりだった。

その、匿名で病院に額の寄付をしてくれたがいた。

『佐藤かず子さんの治療に役ててください』

と共に添えられたそのおのおかげで、義母は無事に術を受けることができたのだ。

夫も義母もびだった。

『奇跡だ。神様が助けてくれたんだ』とになっていた。

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しかし、私はっていた。

その跡が、いつも私に仕送りとをくれていた姉の字と全く同じだったことを。

姉は、私が嫁ぎ先で肩の狭いいをしないようにといてくれたのだ。

自分のなけなしの貯を全て、義母のために匿名で使ってくれた。

そのことを姉に問い詰めた、姉はただ優しく微笑んだ。

『由美の族が助かったなら、それでいいのよ』

自分がの境を彷徨っているというのに、姉はまだ私の配ばかりしている。

姉は私のく握り返した。

「無理しちゃだめよ、由美」

姉は配そうに眉をひそめた。

「浩司さんやお義母さんに迷惑はかけられないわ」

私は、夫が姉をと切り捨てたことなど、が裂けても言えなかった。

帰りがけ、病で担当医から呼び止められた。

「直子さんの術ですが、来週にはいたいと考えています」

医師はし言葉を濁した。

「ただ、費用の面が……」

私は迷わずげた。

「必ず用します」

私は医師の顔をしっかりと見げた。

「姉の命をどうか助けてください」

病院からの帰り、私はくのち寄った。

夫婦の共座とは別に、私が独代からしずつ貯めていた自分だけの座を確認するためだ。

で記帳をお願いする。

員さんがし申し訳なさそうに番号札を渡してくれた。

席に座りながら、私は夫の静に振り返っていた。

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