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"5足の男物スリッパと偽装不倫の罠" 第26話

私は息を止めた。

警察が預かったカップとは別に、袋の底へもう1つ隠されていたのだ。

映像ので、マリカはベッドの脇に座った。

み、すぐに顔をしかめた。

のり子が扉のから言った。

しだけめば、咲さんがんだと説できるでしょう。あなたがここに横になっていれば、部の様子も分かるの」

マリカはさく首を振っていた。

けれど母に促され、ベッドへ倒れるように横になった。

その、のり子は慌てて部ていた。

警察に呼ばれるに、マリカを起こせなかったのだろう。

映像には、のり子が扉を閉めるところまで残っていた。

親戚たちは画面を見たまま、のようにかなかった。

誰もきな声をさなかった。

ただ、湯呑みを持っていた正尾さんのさく震えていた。

その、ベッドの奥からい声がした。

「お母さん」

毛布がき、マリカがゆっくりと起きがった。

顔は青く、目の焦点がまだっていなかった。

のり子はずさった。

「マリカ、どうしてあなたがまだ……」

その言葉が、全てを物語っていた。

らなかったの驚きではなかった。

起きるはずのしたの、計算の焦りだった。

私はマリカへづかなかった。

代わりに、裕介が救急相談へ連絡した。

警察にも、昨夜の続きとして状況を伝えた。

マリカは毛布を握り、涙をこらえるように言った。

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「お母さんに言われたの。し眠るだけだからって。咲さんがんだことにできれば、は兄さんが信じるって……」

のり子はすぐに否定した。

「違うわ! この子が勝に……」

きよこさんがい声で言った。

「勝に、母親の言葉通り寝ていたのですか?」

のり子は姉を睨んだけれど、親戚の線はもう私へは向いていなかった。

を欲しがっていたのは、むためだけではなかった。

写真のための構図。

5のスリッパ。

音のしない内履き。

甘いミルクティー。

全ては、私が男を連れ込んだように見せるための具だった。

そして最に、その罠ので眠っていたのは、皮肉にものり子の娘だった。

私はのり子へ言った。

「お義母さんが用したみ物を、最にしたのは私ではありません」

のり子のいた。

言い返す言葉はてこなかった。

のカメラには、昨夜の彼女たちのきがはっきりと残っている。

親戚ので私を晒し者にするはずだった朝は、のり子自の計画を暴く朝に変わった。

警察官が到着するまで、部で誰も余計なことを言わなかった。

私はベッドの横に落ちた内履きを見つめていた。

あれは、私を陥れるために用されたものだった。

けれど今は、誰が部へ入り、誰が嘘を作ろうとしたのかを示す印になっていた。

警察官が仕事部に入った、のり子は急に背筋を伸ばした。

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親戚ので、乱れた姿を見せたくないのだろう。

けれど、その指先は膝ので落ち着きなくいていた。

マリカは救急相談の指示で、にした。

裕介は彼女のそばにったが、母親にはづかなかった。

警察官がマリカへ尋ねた。

「何をみましたか?」

マリカは目を伏せた。

袋に入っていたみ物です。お母さんが、咲さん用だと言っていました」

のり子はすぐにを挟んだ。

「違います! マリカが勝んだんです!」

その言葉に、マリカの肩がさく震えた。

親戚たちの線が、のり子から娘へ移った。

きよこさんが静かに聞いた。

「勝んだを、なぜこの部で寝かせたのですか?」

のり子は答えなかった。

いつもなら親戚ので、自分を守る言葉をすぐに選んだだった。

しかしこのだけは、言葉の置きを完全に失っていた。

警察官は廊の映像をもう度確認した。

マリカが部へ入った刻。

のり子が扉のから声をかけた刻。

その、のり子が1で廊を戻った刻。

全てが並ぶと、『偶然』という言葉は使いにくくなった。

警察官は指示した。

み物の容器は触らず、そのままにしてください」

警察官はそう言い、回収の順を確認した。

私は部の入りからかなかった。

ベッドには絶対にづきたくなかった。

そこは私が眠る所ではなく、私を壊すための台にされかけた恐ろしい所だった。

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