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"5足の男物スリッパと偽装不倫の罠" 第23話

警察官はそので結論をさなかった。

けれど、男たちが頼まれてきたこと。

写真を撮るだけと聞いていたこと。

そして、み物が用されていたことは、別々に確認された。

のり子は最まで私を見なかった。

ただ、机ののミルクティーへ何度も未練がましく線を落としていた。

その線が、私には何よりもはっきりした答えに見えた。

このの真実はまだ全部ではない。

それでも、ここが謝罪のではなかったことだけは、もう誰の目にも隠せなかった。

の畳に、警察官の靴の音だけが残っていた。

のり子とマリカは、別々の子に座らされていた。

同じ部にいるのに、2は互いの顔を見ようとしなかった。

警察官はまず私に確認した。

「このみ物は、あなたがをつけましたか?」

私はカップを指さして答えた。

「いいえ。机に置かれてから1度もんでいません」

のり子はそこで初めて声をした。

「ただの差し入れです。私が嫁にみ物を持ってきたら、罪になるんですか?」

警察官はを挟まずに答えた。

「現点で断定はしていません。ただ、確認は必です」

マリカがさく息を吐いた。

その音に、のり子が鋭い目を向けた。

「あなたも余計なことを言わないで」

のり子の声は、母親の注というより命令にかった。

マリカは唇を噛んだ。

さっきまで同じ側にいた2に、決定な亀裂が入ったように見えた。

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警察官は玄関で待たされている男たちの話を1ずつ聞いた。

にも、廊越しにい声がしずつ届いた。

「写真だけと言われた」

「寝ているところへ入るだけと聞いた」

「顔が分かればいいと言われた」

言葉はしずつ違ったけれど、頼まれた内容のは同じだった。

のり子はすぐに顔をあげて叫んだ。

「そんなこと、私は言っていません! この子が勝いを呼んだんです!」

マリカの目がきく見かれた。

「お母さん! あなたが兄さんに分かってもらいたいと言ったのでしょう!」

のり子は娘の方を睨みつけた。

マリカは子の端をく握った。

「違う。最初に言いしたのは、お母さんじゃない!」

警察官が2を制した。

「順番にお話を伺います。ここで裏をわせるような会話は控えてください」

裏』。

その言葉がた瞬、のり子の顔が固まった。

裕介は壁際にっていた。

母と妹が互いへ責任を押し付けう醜い姿を、黙ってみていた。

の彼なら、母を落ち着かせるためにすぐへ入っただろう。

けれど今は、何も取り繕わなかった。

その沈黙は、私を守るためのものだった。

警察官はマリカの携帯話について尋ねた。

の男へ連絡したかどうかを確認するためだった。

マリカは最初「職だ」と言い張った。

けれど、男の1が自分の画面を見せたことで、その苦しい説は完全に崩れた。

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の画面には、マリカの名が表示されていた。

そこには、で待つようにという文が残っていた。

『入る図をすまで待ってください。写真は扉のくからで丈夫です』

警察官はその画面を記録した。

マリカは急に肩を落とし、泣きした。

「私は、兄さんに本当のことを見せたかっただけです。咲さんが、を1占めしているって」

警察官が尋ねた。

「1占めとは、どういうですか?」

マリカはすぐに答えられなかった。

のり子が横からした。

「嫁が、息子をい通りにしているというです。の名義も仕事部も、全部このが握っているんです!」

裕介が初めていた。

の名義は夫婦で決めたものです」

のり子は息子の声に振り返った。

「あなたは騙されているのよ!」

裕介の声はかった。

「騙されていたのは、母さんの言葉の方だ」

のり子はすぐに私を指さした。

「ほら、こうやって息子に言わせるの。このは昔から静かな顔でを操るんです」

私は何も言わなかった。

今は反論よりも、彼女の暴言をそのまま残す方が切だった。

警察官は私のノートを見せて欲しいと言った。

私は付にいた詳細な記録を差しした。

無断でに入った

5のスリッパが見つかった

仕事部の写真を撮られた

甘いみ物を持ってくると連絡が来た

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