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"5足の男物スリッパと偽装不倫の罠" 第12話

へ戻る途、携帯話にのり子から直接連絡が入った。

『謝りたいので、今度2で話したい』とかれていた。

これまでの態度からすると、あまりに急な言葉だった。

私は画面を見たまま、歩みを止めた。

続けて、のり子からもう通届いた。

『裕介が張へく夜なら、ゆっくり話せるでしょう』とかれていた。

裕介の張は、今取り消されたばかりだった。

そのことを、のり子はまだらないのだ。

私は返信せず、メッセージの画面を証拠として保した。

謝罪の文の最には、文がこう続いていた。

『甘いミルクティーを持っていくわ』

甘いミルクティーを持っていくわ。

その文を見たまま、私は商ち尽くした。

のり子は、あえて夫の裕介が張でになる夜を選んでいた。

『私と2きりで話したい』という言葉も、今の私には親切などには到底見えなかった。

私はその画面を保し、裕介へ転送した。

すぐに裕介から話がかかってきた。

「返事はしないでくれ。今から迎えにく」

私は自分で帰れると伝えたけれど、裕介は引かなかった。

裕介の息が弾んでいた。

「今までの俺なら、げさだと言っていたとう。でも、もう同じ違いはしない」

数分、彼のが商の入りに滑り込むように止まった。

席へ乗り込むと、裕介は私の顔配そうに確かめてからした。

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までの、私たちはのり子へ切連絡しなかった。

に話しうより先に、に残っている事実を徹底理する必があった。

帰宅すると、玄関のカメラが私たちの姿を無質に映した。

靴箱のには、5の男性用スリッパがそのまま残っていた。

私は裕介に、主から聞いた『6目』の話をした。

「音のしにくい女性用の内履きだった」と伝えた。

裕介は靴箱の棚板を、1段ずつ慎していった。

段の暗い奥に、いビニール袋が押し込まれていた。

袋のには、淡い茶内履きが1入っていた。

底は柔らかい素材で、フローリングを歩いてもほとんど音がしなかった。

裕介は顔をしかめた。

「これも俺はらない」

裕介は内履きをへ置いた。

マリカが慌てて持ち帰ろうとしたのは、男性用のスリッパだけではなかったのだ。

を静かに移するための、この1も隠したかったのかもしれない。

私は急に断定せず、見つけた所と刻を正確に記録した。

内履きは袋へ戻し、スリッパの箱とは別の全な所に保管した。

その、裕介の携帯話が鳴った。

きよこさんからの話だった。

「咲さんも緒にいるなら、今からに来てほしいの。どうしても見せなければならないものがあるわ」

私たちはすぐにに乗り、きよこさんのへ向かった。

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古い戸建ての居には、油ストーブが置かれ、赤い炎が燃えていた。

きよこさんは、々しいつきでちゃぶ台のい封筒を置いた。

封筒には『区役所』の名が印刷されていた。

きよこさんが説した。

「昨、のり子が置いてったの。預かって欲しいと言われたけれど、を見て怖くなって連絡したのよ」

封筒のには、未記入の婚届が2枚入っていた。

夫と妻の署名欄は、どちらも真っな空だった。

それだけなら、区役所にけば誰でももらえる普通の用だった。

しかし、緒に入っていた別のが異常だった。

私たちのの登記内容を、克き写した類だった。

私の名に、赤いボールペンで太い線が引かれていた。

には、のり子の癖のある字でい言葉がかれていた。

、持ち分をどうするか確認』

裕介はそのを持ったまま、のようにかなかった。

きよこさんの夫が、落ち着いた声で説した。

婚したからと言って、の持ち分が自で消えるわけではない。私はのり子さんに何度もそう話したんだ」

私が尋ねた。

「それでも、のり子さんは納得しなかったんですか?」

きよこさんの夫は、々しく頷いた。

「『貞』を理由にすれば、咲さんが何も言わずにるとっていたようだ。慰謝料の話も聞かれたが、私は個別の事で変わるとしか答えなかった」

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