"「3人まとめて連れてけ」と年商1200万円の妻" 第21話
窓をけた瞬、ゆいが声をあげた。
「すごい」
ナツキが窓にをついた。
「マジでここむの?」
私は笑って頷いた。
「むよ」
ナツキがガラスに額をつけた。
「学変わんない?」
私はナツキの背を見た。
「変わらない。学区ので探したから」
ナツキが振り返った。
「調べたの?」
私は答えた。
「調べたよ。3ヶから」
ゆいだけが窓ではなく私を見ていた。
「母さん無理してない?」
私はゆいを見つめた。
「してない」
優馬は段ボールののにっていた。
優馬が尋ねた。
「賃いくら?」
私ははっきりと答えた。
「28万」
優馬の眉がいた。
「丈夫なの?」
私は微笑んだ。
「丈夫。ちゃんと計算したから」
私はそのでに数字をいてみせた。
に毎入れていた37万円が消える。
代わりに賃が28万円かかる。
差し引きすればむしろ楽になる。
優馬はを見て、それからさく息を吐いた。
「経理っぽい」
私は笑って答えた。
「経理だからね」
3の113、私とかずやは役所で婚届をした。
親権者の欄には3とも私の名をいた。
窓のが類を確かめて言った。
「受理します」
それだけだった。
19が5分で終わった。
かずやは署名も押印もそので自分のでした。
浅井先にご自ので違いありませんかと2度確かめられ、2度とも「違いない」と答えた。
このは婚そのものには納得していた。
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納得していないのはそのに起きることの方だった。
役所のでかずやが言った。
「なあ」
私がち止まった。
かずやが続けた。
「優馬たちたまには帰らせろよ」
私は淡々と答えた。
「本たちに聞いてください」
かずやが着の襟をてた。
「親だろ、俺は」
私はく答えた。
「はい」
私はをげて駐へ歩いた。
その頃あのがどうなっていたかはから聞いた。
引っ越しの翌、かずやは買ってきた弁当をべた。
その次の、洗濯の使い方が分からず、みよ子に聞いた。
みよ子は「らないわよ」と答えた。
3が過ぎた晩、呂の残り湯が抜かれていないことに2とも気づかず、翌朝そのまま入った。
その翌、ゴミがせていないことに気づいた。
浦の区は燃えるゴミが曜と曜で、かずやはどちらのもにいない。
そして1週が過ぎた頃、みよ子の薬が切れた。
117の曜、夜の9過ぎに携帯が鳴った。
かずやからだった。
なかった。
10分にまた鳴った。
次はみよ子から鳴った。
それからかずや、またみよ子。
私は携帯を裏返してテーブルに置いた。
10を過ぎても鳴り続けた。
11を過ぎても鳴った。
ナツキが自分の部からてきた。
ナツキが携帯を指差した。
「ママ、それ丈夫?」
私は首を横に振った。
「ないから」
ナツキがテーブルの携帯を覗き込んだ。
「怖くない?」
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私はナツキを見た。
「怖くはないよ」
怖くはなかった。
ただうるさかった。
うるさい。
その言葉は7ずっとみよ子から聞かされてきた。
3もいるとうるさい、と。
今私ののでうるさいのはその2だった。
付が変わってから、私は着信の履歴を数えた。
かずやから52件、みよ子から28件、わせて80件だった。
留守番話にも10件く入っていた。
1つ目は「話がある。ろ」だった。
3つ目は「そんなあるなら養育費なんかいらないだろう」になっていた。
5つ目は「1回帰って来い」に変わっていた。
7つ目は「のことが回らないんだよ」だった。
最の1件はかずやの声がさかった。
「頼むから戻ってきてくれ」
私はその全部を保した。
消さなかった。
浅井先に「記録は残してください」と言われている。
それに消す理由もなかった。
この80件は、私が19かけて回していたもののさに2がようやく触れた記録でもある。
1週で2はそれを実した。
私は19かけてそれを誰にも実させられなかった。
翌朝、私はかずやへ通だけ返信した。
『養育費やお子さんのことでご用があれば浅井法律事務所を通してご連絡ください。それ以のご件には応じられません』
文面は浅井先に見てもらったものをそのまま使った。
りも皮肉も入れない。
件だけをく。
を入れると、その部分だけが相の武器になると教わった。
送信してから、私は台所で3分の朝を作った。
4分ではなく、4でべる3分だ。
みよ子の煮物を別に作る必はもうなかった。