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"「3人まとめて連れてけ」と年商1200万円の妻" 第9話

「あそこは私の仕事の部です」

みよ子がで笑った。

「仕事って。あんなの仕事じゃないでしょ。内職よ、内職」

私は返事をしなかった。

内職。

この7で何度この言葉を聞いたかわからない。

数えたことはないが、分100回ではりない。

かずやが茶をみながら言った。

「ま、実際そんなに稼げてないんだろ。だったらのこと優先しろよ」

かずやは湯呑みを置いた。

「母さんの病院もナツキの送り迎えも全部おがやってるんだから」

その通りだ。

みよ子の病院も、ナツキの楽器の運搬も、ゆいの授業参観も全部私がやっている。

かずやは私がやっていることそのものを材料にして、私が納戸にこもる理由を潰しに来た。

やっている量がいからもっとやれと言っている。

そしてそれを理由にして、私が唯自分のために使っている3畳の部が取りげられようとしている。

私はかずやの目を見て言った。

「うちの会社は副業禁止していません」

かずやが怪訝そうに眉をひそめた。

「はあ?」

私は説を続けた。

「届けをせば認められます。だから私はしています。就業規則、つまり社員の決まり事にもそういてあります」

かずやのが半分いたまま止まった。

「そういう話じゃないだろう」

私は歩も引かずに尋ねた。

「どういう話ですか?」

かずやは答えなかった。

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代わりに皿の縁を指で弾いた。

「とにかく母さんが困ってるんだよ。それでいいだろう」

話はそれで終わった。

かずやはテレビをつけ直し、みよ子は自分の部へ戻った。

私は器を洗い、洗濯を回し、翌の弁当のごしらえをした。

台所から2階を見げると、優馬の部かりがついていた。

あの子は10まで塾で、そこから毎晩1まで机に向かっている。

その夜、私は納戸でいこと座っていた。

この7、私はずっと同じ計算をしてきた。

みよ子の通院に付き添えるのは平に休みを取れる私だけだ。

優馬の受験まではあと1半、ナツキは学2でゆいはまだだ。

だからけない。

期ではない。

そう言い聞かせてきた。

その計算の提が、この夜に崩れた。

納戸がなくなれば私は仕事を続けられない。

仕事を続けられなければ、3の学費の当てがなくなる。

学費の当てがなくなれば、優馬は自分からげる。

つまり、ここにとどまることの方が危ない。

とどまる理由だったものが、そのままていく理由になっていた。

順番を違えるとこういうことが起きる。

会社の仕事でも同じだ。

締め切りに追われて仕訳を回しにすると、末に必ずその何倍ものを持っていかれる。

私は7、この回しにしてきた。

私はパソコンを閉じて、机の引きしから1枚のした。

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9の初めに浅井法律事務所へ相談へったのメモだった。

あのはまだ婚という言葉をにしていない。

計の分担について相談したいと言って、1だけ話を聞いてもらった。

浅井千という48歳の弁護士は、私の話を最まで遮らずに聞いてくれた。

浅井先が静かにいた。

「牧さん、今は結論をさなくていいです。ただ記録だけは取っておいてください」

私は首を傾げた。

「記録、ですか?」

浅井先は湯呑みをこちらへ寄せた。

計です。誰がいくらしているか。奥様は経理の方なんですよね。ならもうお持ちのはずです」

私は頷いた。

「はい」

浅井先元のに何かき込んだ。

「それと、これはのためですが、今の段階で何かを勝かすのはお勧めしません。座を分けるとか荷物を先に運ぶとかそういうことです」

浅井先は私の目を見た。

で必ずこちらのが悪くなります」

私はメモを取りながら頷いた。

浅井先は穏やかに微笑んだ。

「順番を守るの方が最いです」

順番。

その言葉はメモの端にき移した。

会社で伝票を扱うと同じだ。

付の順に積んで抜けを作らない。

それだけでから誰に見られても困らない束になる。

持っていた19分の計ノートが、押入れのの段に19冊。

19冊のうち1番古い1冊は、表の角が丸くなっている。

結婚したに100円で買ったノートだ。

あの頃はに18万円で暮らしていた。

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