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"「3人まとめて連れてけ」と年商1200万円の妻" 第5話

でも19の私は、そんなことをにできるではなかった。

だから号にだけ残した。

かずやはその号をらない。

議なのはそこだ。

8もパソコンに向かっていれば、普通は聞くとう。

何の仕事なのか、誰から頼まれているのか、いくらもらっているのか。

結婚した、かずやは私の仕事の話をよく聞いた。

私が伝票の起こし方で若い子と揉めたには、かずやはってくれた。

「それは向こうが悪い」

いつから聞かなくなったのかはせない。

優馬がまれた辺りから、かずやの質問はしずつ減って、代わりに別の言葉が増えた。

「で、飯は?」

かずやは仕事について聞かない。

たまにかずやがしたように尋ねる。

「調子はどうだ?」

私はかしたまま答える。

「ぼちぼちかな」

それで会話は終わる。

何をしているのかとは聞かれない。

聞かれないから答える会がない。

曜、ナツキの吹奏楽部が区のコンクールにた。

ナツキはクラリネットの3番目の子に座っている。

3番目は目たない。

でも3番目がいないと音が抜けるとナツキは言う。

演奏、ナツキが私の元へってきた。

「まあまあ聞こえた?」

私は頷いた。

「私のとこ聞こえたよ」

ナツキが譜面を丸めて私の腕をつついた。

「本当に? 34節目からのところ」

私はナツキの目を見た。

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「ナツキの音だけく残ってた」

ナツキが目を丸くした。

「なんで分かるの?」

私は笑って答えた。

「聞いてたから」

ナツキは何も言わずにペットボトルの蓋をけて、それからさく笑った。

コンクールのは朝の5に起きて弁当を作った。

楽器のケースをに積んで会まで送って、駐から歩いて客席に入った。

かずやは来なかった。

の週から、そのは取引先のゴルフだと決まっていた。

みよ子も来なかった。

「うるさいから」と言った。

その夜、に帰って賞状のことを話すと、かずやは缶ビールをけながら言った。

「へえ。で、何だったって?」

私は賞状を見せた。

賞」

かずやは缶を傾けたまま見なかった。

じゃないんだ」

ナツキが黙って階段の方へってしまった。

みよ子が台所から顔をして私を睨んだ。

「あんたそんなことより、納戸の気夜までつけっぱなしでしょ。気代がもったいないのよ」

私はげた。

「すみません」

みよ子は流しのを止めた。

体あんな内職でいくらになるの? の無駄じゃないの?」

私は何も答えなかった。

答えたところで、3事の拒否が返ってくるだけだ。

でもその夜の納戸で、私は自分の仕事の数字を並べ直した。

副業の売の分で1200万円になっていた。

注費とシステムの費用と税理士の先の報酬を引くと、元に残るのが780万円。

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会社の料はに650万円だ。

取りにすればに22万円ほどで、賞与が2回ある。

副業の方がい。

その事実は私のに置いたままにしてあった。

言えばかずやがどんな顔をするかが分かるからだ。

そしてその顔を見るのが怖かったのだとう。

怖いとっているうちは、分何も変わらない。

そのことに気づかせたのは私ではなく、6の教にいた17歳の子供だった。

926、私はを取って青葉の教に座った。

そのを境に、私はもう黙っていられなくなる。

青葉の23組の教は、机の1つだけが窓側に寄せてあった。

君島先子を3つ並べて待っていた。

42歳で、からこの学を持っている。

窓際の机には、徒が置いていったらしい模試の問題冊子が積んであった。

には付箋がいくつも貼ってある。

受験のに入る直の教はこういう匂いがするのだとった。

君島先げた。

「お母さん、お忙しいところありがとうございます」

私もげて挨拶した。

「いえ、こちらこそ」

優馬は私の隣に座って背筋を伸ばしていた。

君島先類を1枚こちらへ滑らせた。

「牧君の志望ですが、本の希望通りで問題ないと考えています」

類には国の名が並んでいた。

第1志望から第3志望まで全部が国だ。

君島先が優馬を見た。

「今の判定なら、2の段階としては分に狙えます。数学の記述がまだ荒いので、そこをまでには」

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