"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第27話
技術者ですか?」
私は首を振った。
「私は技術者ではありません。総務のです」
彼女は瞬、虚を突かれたような顔をした。
「総務?」
私は頷いた。
「はい。の会社で12、総務担当をしていました。そして会社を解雇された、この会社をちげました」
松田さんは持っていたペンをテーブルに置いた。
「佐藤さん、私が今なぜここに来たかお分かりになりますか?」
私は首を振った。
「いいえ」
彼女は話し始めた。
「スカイメディアの伊藤社は私のです。ある、彼はしお酒をんでこう言いました。私がこれまでで1番堅い投資をしたとうのは、創業者が元総務担当だったあるスタートアップだ、と」
彼女は伊藤の言葉を続けた。
「彼女は会社をクビになった、自分の経験を元に製品を作った。その製品は、彼女の元いた会社が5000万円をかけて買おうとしたシステムより100倍も使いやすい。彼が酔ってげさに言っただけです。彼はこうも言いました。もし彼女に投資するならい方がいい。半もすればあなたはもう彼女の会社の株を買えなくなるだろうから、と」
私は何も言わなかった。
松田さんはちがった。
「シリーズAラウンド、2億円。会社の評価額は8億円。これが私の誠です」
2億円。
私が商事で12働いていた料の総額よりもい。
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私は静かに言った。
「松田さん、契約の詳細は拝見させていただけますか?」
彼女は微笑んだ。
「もちろんです。あなたの弁護士と私の弁護士で話をさせましょう。ただし、1つだけ条件があります」
私は尋ねた。
「何でしょう?」
彼女は提案した。
「私個として追加で1000万円、あなたにお貸しします。株式は取りません。純粋にあなたの自由な資として使ってください。その代わり、半期に1度私と事を共にし、企業経営についてお話を聞かせていただきたい」
私は議にって尋ねた。
「なぜですか?」
彼女はバッグをに取り、ドアのにった。
「なぜなら、1つの会社で耐えに耐え、8つの部署の仕事を完璧にこなしながら文句1つ言わなかった。佐藤さん。そういうは私はこれまでたくさん見てきました」
彼女は私の目を見た。
「でも、その子から自らちがろうとしたはほとんどいません。私はあなたがこれからどこまでくのか、見届けたいのです」
彼女がった、さんが隣の部から駆け込んできた。
彼は興奮して叫んだ。
「2億円!評価額8億円!エミさん、これが何をするか分かってるんですか?」
私は静に答えた。
「私たちの製品が認められたということです」
彼は首を振った。
「違います。あなたの持っている株式の価値が今いくらになったか……計算するのはやめておきましょう」
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私は彼を見た。
「どうしてあなたはいつも、肝な数字の話になるとそうなんですか?」
私は自分の信を伝えた。
「数字はじゃないからです。クライアントが々の製品を使い続けてくれるかどうか。それが全てです」
さんは鏡を押しげ、呆れたように何も言えなくなった。
しばらくして彼は言った。
「エミさん、あなたは私が見てきたで最も創業者らしくない創業者だ」
私は笑って答えた。
「当たりでしょう。私は元総務担当なんですから」
シリーズAの資調達が完した、ワイズシップテクノロジーをしいオフィスに移転した。
広さは160平米。
まだ同じ創業支援施設のだが、今度は独した会議と湯があった。
チームは7から22に増えた。
製品はバージョン2.0へと化し、自化されたレポート能やAIによる問題の兆候をらせるアラート能が追加された。
契約クライアント数は300社を突破した。
これらの数字を、私は特に識して追っていなかった。
毎週曜の就業に、林さんが社内チャットに投稿するのを見るだけだった。
私が関を寄せていたのは、別のことだった。
商事で鈴社が退院した。
3ヶの療養を経て、彼は会社に戻ってきた。
そして復帰初、彼は誰もが予しなかった決断をした。
彼は経営の第線には戻らなかった。
彼はCEOの座を田健に譲り、自らは会職に退いたのだ。
田健。
6、彼は商事のごく普通の営業課だった。