"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第23話
私は瞬息をんだ。
「どうして私が問題リストを持っていると?」
彼は諭すように言った。
「佐藤さん、1のが1つの会社で12も働き、8つの部署を実質に管理していたのですよ。彼女が何も記録していないはずがない」
私は観した。
「あります」
私は数秒黙ってから答えた。
「ありますが、完全なものではありません。私は経理の専ではない。あくまで私が見て異常だとじた点を記録したに過ぎません」
彼は堵したように言った。
「それで分です。その記録と、それに対応するとわれる元の伝票や類を理していただけませんか?」
彼は言葉に力を込めた。
「商事を攻撃するためではありません。会社を守るためです。渡辺が告発に踏み切った、々には先を打つための準備が必なのです」
私は頷いた。
「わかりました。3をください」
話を切った、私はパソコンのからあのリストを呼びした。
312項目。
12の記録。
このリストがいつか役につが来るかもしれないなどとは、1度も考えたことはなかった。
これをいていた、それはただの職業な習慣だった。
問題を見つけたら記録する。
たとえ誰にも求められなくても。
いもよらなかった。
最も目たないな習慣が、今最もな武器になろうとしていた。
3、私は理した資料を藤原さんに渡した。
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彼は商事の会議で、その分いファイルに目を通し終えると、20分ほど言も発さなかった。
彼は顔をげ、い銘を受けた様子で言った。
「佐藤さん、このリストの価値は、商事が毎を払って依頼している監査法の報告よりもいかもしれません」
私は過の来事をいした。
「藤原さん、私はこの数で何度か業務改善の提案をしました。ですが、誰もを貸そうとはしませんでした」
彼は尋ねた。
「誰が聞かなかったのですか?」
私は淡々と事実を並べた。
「総務課に3度業務フローの最適化を提案しましたが、君の仕事ではないと蹴されました。経理部に次照にはもっと効率な方法があると言しましたが、からの指示がないと。マーケティング部にはイベント業者の選定リストは定期に見直すべきだと伝えましたが、面倒だと取りってもらえませんでした」
藤原さんは私を見つめた。
「なぜ鈴社に直接言わなかったのですか?」
私は自嘲気に答えた。
「私はただの総務担当でしたから。総務担当が社に経営問題を直訴することなどありえません」
彼はく頷いた。
「しかしあなたは黙って、300以の問題を記録し続けた」
私はく答えた。
「職業病です」
彼は静かにため息をついた。
「佐藤さん、もし12に誰かがあなたの言葉に真剣にを傾けていれば、商事は今のような事態にはなっていなかったでしょう」
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その言葉は、私がこれまでので聞いたどの言葉よりも、私の胸に突き刺さった。
しかし、私の表は変わらなかった。
「過の話をしても始まりません。渡辺の件、どう対処しますか?」
彼は姿勢を正した。
「財務問題については、すでに部の弁護士と監査チームに並して調査を依頼しました。あなたの記録という標があるおかげで、々はほとんどの過の問題点を先んじて修正することができるでしょう」
彼は確信を持って言った。
「渡辺がこれを武器にしようとしても、もはやその威力はほとんどない。彼の当解雇の訴えについては、勝ち目はないでしょう。彼の解雇理由は会社への背任為です。証拠は揃っている。弁護士の評価では、労働審判委員会が彼の主張を認める能性は極めていとのことです」
私は堵した。
「それならいいですが。もう1つあります」
彼は鞄から何かを取りした。
「井が退職に初期化したパソコンですが、々のIT担当がサーバーのバックアップから部のデータを復元しました。そのに1つのフォルダーが……」
藤原さんは、1本のUSBメモリを私のに滑らせた。
「このに、井と渡辺カイトの通信記録のバックアップが入っています。彼らが商事に入社する以から、連の計画を練っていたことの証拠です」