"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第19話
スカイメディアのCEO伊藤輝は36歳。
の学を卒業し、その話し方は速く、ビジネスのめ方も積極だ。
初めて彼らのオフィスを訪れた、200以の社員がワンフロアにひしめきい、デスクのにはほとんど隙がなく、まるでのような活気、あるいは混沌に満ちていた。
伊藤は私たちをさな会議に案内した。
「佐藤さん、商事でのあなたの活躍は噂で聞いています。伝説ですね」
私は静かに答えた。
「伝説ではありません。ただ12働いていただけです」
彼はを乗りした。
「それこそが、々が今必としているものです。Bラウンドの資調達、社員を3倍に増やしましたが、管理体制が全く追いついていない。事の話では職率はすでに30%に達しているそうです」
私は彼が事に送ってきた会社資料に目を通していた。
「伊藤社、御社の問題はシステムがないことではありません。システムはあるのに誰もそれを使っていないことです」
私は資料の1ページを指さした。
「導入済みの社内システムは3種類。そのどれもがまともに能していない」
伊藤は苦笑した。
「目で見抜かれましたか」
私は首を振った。
「目ではありません。あなたが送ってくださった資料、私は4かけて読み込みました」
彼の表が、社交辞令のものから真剣なものへと変わった。
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「佐藤さん、見積もりはいくらになりますか?」
私ははっきりと提示した。
「基本プランで1億2000万円。半の現での実支援を含みます」
彼はし驚いた。
「商事の案件は8000万円ではなかったのですか?」
私は理由を説した。
「商事のプランは私自が設計し、私自が実したものです。御社のはゼロからの調査が必となり、その複雑性はよりくなります」
伊藤はし考えた。
「それでお願いします」
スカイメディアのオフィスをた、林さんが嘆の声を漏らした。
「佐藤さん、彼の見積もりに言も値切ろうとしませんでしたね」
私は歩きながら答えた。
「私が4かけて彼らの資料を読み込み、彼自も気づいていなかった問題点を会議ので指摘したからです」
私は彼女を見た。
「クライアントが買うのはプランじゃない。信頼よ」
林さんは真剣な顔で頷いた。
アークスに戻ると、営業の若い男性が会議で待っていた。
「佐藤さん、またしい問いわせが来ています。森産、方の産会社ですが社内の業務改善をしたいと。それからもう1社はのという全国展しているレストランチェーンです。現準備で、オペレーションシステムの標準化が必だそうです」
1ヶのに3社。
さんが会議の入りにっていた。
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「エミさん、事業部の最初の半期で契約額はすでに2億8000万円を超えました。利益のインセンティブが発する基準まであとし。このペースなら来には達成できるでしょう」
私はホワイトボードにかれたクライアントの名を見た。
商事、スカイメディア、そして交渉の森産との。
43歳。
解雇されてからまだ2ヶ。
今の私は窓のあるオフィスに座り、オペレーションパートナーという肩きを持ち、3つのプロジェクトを同にかしている。
かつて商事では8つの部署の仕事をこなし、収は400万円で、誰も私の名をらなかった。
今、私はほぼ同じような仕事をしている。
ただ今回は、私の仕事を見てくれるがいて、その仕事に対価を払ってくれるがいて、そして私を佐藤さんと呼んでくれるたちがいる。
笑うべきなのか、それともため息をつくべきなのか、私には分からなかった。
その夜、ゆいが私に尋ねた。
「お母さん、最商事にいた頃より残業くない?」
私は笑って答えた。
「そうね」
彼女はし嬉しそうに言った。
「でも、なんだかより楽しそう」
私はし考えた。
「今の残業は自分のためにしている残業だから」
スカイメディアのプロジェクトが2ヶ目に入る頃には、林さんは仕事の半分以を1でこなせるようになっていた。
彼女の成は目覚ましかった。
私はしずつ自分のを確保できるようになり、しい挑戦を始めていた。