"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第17話
商事の株主相関図。
商事の購買価格乗せ比較。
承認プロセス変更の記録。
IT器購買契約と価格の比較レポート。
私の指は、送信ボタンので瞬止まった。
これを押せば、もう引き返すことはできない。
怖いからではない。
このメールが送信された瞬、商事に激震がることをっているからだ。
そして私はかつて、その所で12も暮らしていたのだ。
ゆいが部のドアをけた。
「お母さん、まだ寝ないの?」
私は画面を見つめたまま答えた。
「もうすぐ。今、1つの決断をしているところ」
彼女は私のそばに来て、パソコンの画面をちらりと見た。
彼女は内容ではなく、私の表を見ていた。
「お母さん、自分が正しいとうことをすればいいよ」
私は娘を見た。
17歳の娘は、私よりもずっと勇敢だった。
私は送信ボタンを押した。
メールを送った翌、藤原さんから話があった。
彼の声は静かだった。
「佐藤さん、資料は拝見しました。今の午、鈴社とお会いします。ごください」
私は詳細を尋ねなかった。
午4、田さんからメッセージが届いた。
『エミさん、会社が変なことになっています』
私は返信した。
『っています』
彼は驚いたように返してきた。
『ってるんですか?臨で取締役会がかれて、藤原さんが渡辺副社の購買問題を全部ぶちまけたんです』
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私は画面をじっと見つめた。
『鈴社はそので顔面蒼になって、渡辺副社は弁解しようとしましたが、藤原さんが商事の株主相関図をプロジェクターに写しにしたんです。彼の妻とその従姉妹の名がそこにはっきりと映しされて、渡辺副社は完全に凍りついていました』
私は先を促した。
『それで?』
『それで社が彼に問い詰めたんです。あの1億2000万円のIT器の契約はどう説するんだ?価格は7000万円だぞ。差額の5000万円は何だと?』
私は尋ねた。
『彼はなんと?』
『ブランドの付加価値とアフターサービスの費用だと。社はさらに、3社から見積もりは取ったのかと聞きました。彼は井がやったと答えた。社が井らに見積もり類をすように命じると、彼は席で30秒き1つしませんでした』
私は結末を打った。
『見積もり類なんてしなかったからね』
『はい。3社見積もりなんて最初からやってなかったんです。購買承認が3段階から2段階に簡略化されてから、そのプロセスは完全に省略されていたんです』
私は目を閉じた。
それが、私が問題リストに記した301項目目。
購買承認プロセスの簡略化に伴う潜なコンプライアンスリスク。
『エミさん、会議が終わった、社は渡辺副社と井を社に残しました。渡辺副社がてきた、その顔は気でした。
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井は別のエレベーターでこそこそと帰ってきましたよ』
私は尋ねた。
『正式な処分は?』
『まだていませんが、法務がきしたとさんが言っていました』
私は話を切った。
窓のは温かい黄の夕に満ちていた。
揚も、復讐を遂げたという満もない。
ただ、全てがあるべき所へと収まったという静かな覚があるだけだった。
翌の午、さんが私のオフィスに入ってきた。
彼はし興奮した面持ちだった。
「商事から話がありましたよ。なんと、鈴社直々にプロジェクトの評価期は撤回、即刻業務を再してほしいと。それからもう1つ質問があった」
私は顔をげた。
「何です?」
彼は私の目を見た。
「あなたに会社に戻ってきてほしいと。ただの担当者としてではなく、副社として」
私はさく笑った。
「あなたは何と答えたんですか?」
彼は肩をすくめた。
「その質問には佐藤本に直接お聞きくださいと申しげておきました」
私は静かに言った。
「私の答えは、いいえ、です」
さんは頷いた。
「だろうといましたよ」
渡辺カイトが職務止になって3、井は何つ引き継ぎをすることなく会社を辞めた。
彼がった、彼は自分のパソコンを完全に初期化した。
田さんが彼のデスクを片付けにった、そこには何のデータも残されていなかったという。
田さんが話で報告してきた。