"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第16話
彼女はすぐに私に話をかけてきた。
「エミさん、私たち、プロジェクトからされました」
私は静に尋ねた。
「誰の承認で?」
彼女は憤慨して答えた。
「渡辺副社です。社の承認はなく、副社の決済権限でわれました」
私は確認した。
「鈴社はごなの?」
彼女は説した。
「社は今、張です。方のクライアントに会いにっています。渡辺副社は社のを狙ってこれを実しました」
私はスマホを置き、窓辺にった。
このは、私の予より1週かった。
だが彼の考のロジックは変わらない。
渡辺カイトが求めているのは、プランの評価ではない。
プランの効果はすでに数字として現れている。
4つの部署の業務効率は40%も向したのだ。
彼が本当に求めているのは、私の響力を商事から完全に排除することだ。
アークスのプランが実され続ける限り、社員は皆、佐藤エミというをいすだろう。
彼が解雇したあの総務担当が作った仕組みが、彼が5000万円もかけて買おうとしたシステムより100倍も役につという事実を。
彼はそれに耐えられないのだ。
私はさんに話をかけた。
「さん、あなたが予測していた最悪の事態が起きました」
彼は落ち着いて答えた。
「聞きました。林さんから」
私は指示をした。
「次のよ。
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あなたはあの資料を準備してください。商事の件と、最のIT器購買における1億2000万円の価格乗せのデータも加えて」
彼は尋ねた。
「誰に渡すんです?」
私ははっきりと答えた。
「藤原啓介さんに」
さんは3秒ほど黙っていた。
「エミさん、本気ですか?これをやれば、もう戻りはできない」
私は静に言った。
「私から構えているわけじゃない。彼が私たちのプロジェクトを止めたんです。800万円の契約を、クライアント側が方に止した。法な段に訴えることもできます。でもそのに、彼に最のチャンスをげましょう」
彼は怪訝そうに尋ねた。
「どんなチャンスを?」
私は答えた。
「鈴社に選択をさせるんです。もしそれでも鈴社が渡辺カイトを選ぶというのなら、私は……」
私は窓のに広がるのかりを見つめた。
12、私が初めて商事に勤したも、こんな夕暮れだった。
あの頃、ゆいはまだ3歳で、私は自転での半分を横切り、会社に着いたには5分も遅刻していた。
鈴社は会社の入りにっていて、笑いながら言った。
『丈夫、次から気をつければいいよ』
12、私はこの会社の隅々までを自分の記憶に刻み込んできた。
1つ1つの業務フロー、11の社員の癖や習慣。
私は鈴社よりも、商事を理解している。
もしそれでも彼が渡辺を選ぶというのなら。
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私は目を伏せた。
「そのは、商事はもう、私がを痛めるに値しない会社だということです」
話を切ると、スマホの画面にしいメッセージがっていた。
渡辺カイトからだった。
『佐藤エミさん、アークスで順調なようですね。1つ忠告しておきますが、商事を辞めたからと言って、この会社を踏み台にできるなどとわない方がいい。あなたが作ったあの仕組みとやらは、商事がその財産権を主張することができます。よく考えた方がいい』
私はそのメッセージを睨みつけた。
財産権。
彼はこのカードを切ってきた。
私が商事に籍していた期に作成した全ての業務フロー、文、テンプレート、システムは会社の業務成果物であり、それをアークスで商品化することは権利の侵害にあたると。
それは非常にたちの悪いカードだ。
だが、彼は1つらないことがある。
私が作ったあの仕組みの、最も核なロジックと方法論は、商事のどのコンピューターにも残っていない。
それは私ののにある。
彼は1枚のExcelシートの財産権を主張することはできても、1のが12で培った経験と判断力までは主張できない。
私は彼のメッセージには返信せず、パソコンをき、通のメールをき始めた。
宛先、藤原啓介様。
件名、商事株式会社における購買関連の異常な取引に関する報共。
添付ファイル。