"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第5話
私は壁に寄りかかりながら、黙って彼の話を聞いていた。
「それで?」
彼はし興奮気に言った。
「そしたら、マーケティング部の部がちがって言ったんです。佐藤さんが担当していたイベントのスケジュール調。今は誰もやっていないせいで、来週の製品発表会と事な会議の程が危うくなるところだった。もしこれが越権だというなら、俺は彼女にどんどん越権してもらいたいね、って」
私は尋ねた。
「社は何と?」
彼は答えた。
「社は何も言いませんでした。ただ、渡辺副社の顔はものすごく険しかったそうです」
話を切り、私は太陽のにっていた。
ふとった。
この12、私はいつからみんなの代わりに仕事をするになってしまったんだろう。
に帰り、さんから送られてきた業務提携の向を隅々まで読み込んだ。
条件は確だった。
収1000万円を最保障。
事業部の利益が2000万円を超えた、私はその15%をインセンティブとして受け取る。
役職はパートナー。
経営の決定にも関わる権限を持つ。
私はさんに話をかけた。
彼が話にる。
「さん、いくつか質問があります」
彼は落ち着いた声で答えた。
「はい、どうぞ」
私は条件を確認していく。
「第に、オペレーションパートナーという役職は、社内でどのくらいの位になりますか?」
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彼ははっきりと答えた。
「私と対等です。会社の経営判断に直接関わっていただきます」
私は次を尋ねた。
「第に、規事業のちげ資は誰がすんですか?」
彼は答えた。
「会社がします。あなたは1円もす必はありません。あなたにしていただくのは、あなたの能力と経験です」
私は最の質問を投げかけた。
「第に、なぜこの事業が成功するとお考えですか?」
話の向こうで、彼がさく笑う気配がした。
「佐藤さん、本には400万以の企業があります。そのうちの8割が体系なオペレーションシステムを持っていません」
彼は言葉にを込めた。
「あなたが商事で1で8つの部署を支えていたのは、あなたの能力がずば抜けているからというだけではない。あなたがやっていた仕事が、それだけくの企業で必とされているからです」
彼は静かに締めくくった。
「ただ商事が、その価値をらなかったというだけのことですよ」
私はし考えた。
「3、をください」
彼は答えた。
「わかりました」
話を切ると、スマホに未読のメッセージが3件あった。
1件目は田さんから。
『エミさん、技術部のプロジェクト、本当に程が複してしまいました。クライアントから今正式な抗議の面が届いて、社が激しています』
2件目は同僚だったさんから。
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『あなたがいなくなってから、経理の次照でミスがて、今の財務諸表が全部提遅れになってるの。経理部、ストレスで血圧ががったって』
3件目はらない番号だった。
いてみると、差の名があった。
『佐藤エミさん、私は渡辺カイトです』
文面は圧だった。
『あなたが社で、自分がいなければ会社が回らないなどと吹聴していると聞きましたが、のために言っておきますが、あなたは守秘義務契約にサインしていますからね』
私はそのメッセージをい見つめていた。
守秘義務契約。
入社の契約を引っ張りし、該当する報を探す。
拘束期は1。
対象範囲は、同業者の同ポジション。
違約は、退職与総額の2ヶ分。
しかし、条項の最にさな文字でこうかれていた。
『会社は、従業員の退職30以内に、競業避止義務に対する補償を支払うものとする。期までに支払いがなされない、本契約は自に失効する』
商事での12。
私が目を通して来た契約の数は、渡辺カイトがこれまでべてきたご飯の数よりきっとい。
私は彼にメッセージを返した。
『渡辺副社。第に、私は社で何も話していません。第に、守秘義務契約が効になるのは、貴社が補償を期通りに支払ったのみです。
第に、私の役職は総務担当でした。競業避止義務の適用範囲に総務職が含まれるのか、度ご確認されてはいかがでしょうか』