"退職したら、双子を任された" 第3話
担当者は、話だけでは辞退が確定していないと説した。期限までに利用確認を提すれば、入園の枠は維持できる。ただし、祖母が常保育するという申告が事実と異なるなら、訂正が必だった。
私は、常保育を引き受ける約束をしていないと伝えた。担当者は誰を責めるでもなく、保育園と族保育のどちらを選ぶか、保護者で決めるよう促した。
帰り、耶は「お義母さんが断るとわなかった」と言った。
「なぜ?」
「に、困ったはいつでも頼ってと言ってくれたから」
確かに、双子がまれた、私はそう言った。産かは週回事を届け、通院にも付き添った。しかし《困った》と《平毎》は同じではない。
「助けると言ったは、どこまででも引き受けるとっていた?」
耶は反発した。
「私だって遊ぶために預けるんじゃありません。働くためです。お義母さんは仕事を選べたのに、私には辞めろと言うんですか」
その言葉には、私もち止まった。私は彼女へ退職を求めていない。けれど、保育園を失えば復職が難しくなるのは事実だった。
「だから辞退を取り消すの。あなたが働くことと、私が働くことを交換しないために」
耶は涙を拭き、利用確認を提した。
そのの夕方、智也が実へ来た。彼は保育園の類ではなく、枚のコピーを持っていた。
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《祖父母による庭保育協力確認》。私の名と所、週保育能という項目に丸がつき、署名欄には私の名がかれている。
「これ、母さんがいたんじゃないのか」
私は跡を見た。私の字ではない。耶の字とも違った。
隆が居へ入ってきた瞬、智也は父の顔を見た。
「父さん、これをいたの?」
隆は否定しなかった。
「族内の確認だ。おの母親がで納得すれば、何の問題もない」
私は契約をした夜より、静かなりを覚えた。夫は私の予定をらなかったのではない。私が断っても、すでに同した形を作ればかせるとっていたのだ。
智也は用を握ったまま父へ詰め寄った。「母さんがいたと言っただろ」。隆は、私なら最には孫を選ぶ、続きを先にめただけだと答えた。その言葉で、息子もまた父に都のよい説を信じた側だと分かった。
「耶さんは、この署名を私のものだとっていたの?」
智也は返事を濁した。耶は提に、字が違うのではないかと尋ねたらしい。隆が、妻はを痛めているから代したと説し、智也も問題ないと押し切ったという。
私はを見せた。痛めてなどいない。さな嘘がつあれば、その周囲に別の嘘が必になる。隆は、族ので済むことをげさにするなと声を荒らげた。
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「では、あなたの退職の予定表に、私が勝に署名してもいいの?」
「同じじゃない。これは孫のことだ」
「孫のことなら、何をしても私が拒まないとっている。それが問題なの」
翌、園を交えた面談がかれた。園は署名の真偽を裁くではないと置きしながら、緊急連絡先には実際に対応できるだけをくよう求めた。祖父母が協力すると申告しても、病気、介護、仕事によって事は変わる。最終責任は保護者にあると、智也夫婦へ丁寧に説した。
耶は面談の途で泣いた。責められたからではない。「祖母がくにいるなら、どうして保育園を使うのか」と職の先輩に言われ、頼れる族がいる形を見せたかったと話した。私は、彼女もまた“母親なら仕事を調できる”という圧力を受けているのだとった。
同はした。しかし、圧力を受けたが別の女性のを使ってよい理由にはならない。私はに度程度、事に相談があれば送迎を伝える能性があるとだけ登録した。園は能性では緊急連絡先にできないと言い、欄には隆の番号がかれた。
帰りに隆は、「俺は仕事にられない」と満を言った。園は穏やかに、「では、られる方を探してください」と答えた。誰も私の名を代わりにかなかった。
確認は自治体の正式な必須類ではなく、保育園側が送迎者と緊急の協力者を把握するための参考用だった。