"一度死んだ「秋田涼」と7歳の孤児" 第8話
父さんの器用なの現れだったのかもしれないと。
だが、次の職員の言葉がそのわずかな堵を瞬にして打ち砕いた。
「ただ、田様のはの記載もございます。特別養子縁組の、戸籍は実子として扱われますが、の記録を修正することはできません。つまり、届が提された点での報がそのまま記載されることになります。」
俺はもう1つの違である、とについて尋ねた。
「俺が施設にいたに聞かされていた報と、この戸籍謄本の記載が違う気がするんです。もしかしたら記憶違いか、施設側の記録が違っていたのかもしれませんが……」
職員は俺のげな顔を見て、し申し訳なさそうな表を浮かべた。
「届はご両親が提されたものに基づいています。もしご自のに関する報にご配があるようでしたら、の届け記録を遡って確認することもできます。ただし、ご本様の請求が必で、しおがかかります。」
届の記録を遡って調べる。
俺の臓は激しく脈打ち始めた。
もしこの戸籍にかれた田涼という報が俺の本当の報ではないとしたら……。
俺が7歳のに施設から来たという記憶と、戸籍の報が致しない理由があるとしたら……いや、俺はもう戻りできない。
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俺はこの戸籍謄本に隠された秘密をらなければいけないのだ。
「お願いします。俺自の届けに関する全ての記録を調べたいんです。」
俺は分証を差ししながら、職員にくそう頼んだ。
数、役所から連絡が入った。
俺の届けに関する記録の調査が完したという。
俺は再び会社を退し、緊張しながら役所へ向かった。
案内されたのは回とは違う奥まった所にある相談だった。
そこにいたのは回対応してくれた職員に加え、し配の、見るからにベテランといった雰囲気の男性職員だった。
ベテラン職員は俺に々とをげ、いをいた。
「変申しげにくいことなのですが……」
その言葉だけで、俺の胸に嫌な予が激しくよぎった。
「内に保管されている届けに関する記録を全て調査いたしました結果、田涼様のお名で解な記録が見つかりました。」
俺ののは瞬で真っになった。
「27に1度、田映像様と田静様のお子様として、田涼様の届けが提されております。」
職員は淡々と、しかしのこもった声で説を続ける。
27、俺が0歳のだ。
まだ俺と彼らは会っていない。
「しかし、23にこの田涼様はくなったという記録があるのです。さらに、その記録が20に抹消されているのです。
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」
俺は目を見いて、震える声で尋ねた。
「つまり、どういうことですか?」
が混乱し、状況が全く理解できない。
「類のデータの話を申しげるなら、田涼様は1度くなってから、またきているということになります。無論、そんなことはありえないので、ご両親様が何らかのを加えたということになるでしょうが……」
職員の言葉が脳内で何度も反響した。
俺は何も言えずに凍りつく。
27にまれた田涼。
23に提された、くなったという記録。
そして、20に抹消された記録。
あの写真のの顔がフラッシュバックする。
母さんのごまかすような態度。
続きのの父さんの言葉。
「あの、その27の田涼という子は体……」
俺は必に言葉を絞りした。
しかし職員は俺の質問に対し、申し訳なさそうに首を横に振った。
「恐縮ですが、当ではご本様の届の記録と、それに基づく戸籍の報しかお伝えできません。これ以の詳細については、ご両親様からお聞きいただくか、あるいはより専な関にご相談いただく必がございます。」
その言葉は、俺のにはほとんど届いていなかった。
のを駆け巡るのは、ただ1つの衝撃な事実だった。
俺が父さんと母さんの実子として戸籍に登録されていること。
そして、その実子である田涼が27に届をされているということ。
その田涼が戸籍1度くなっているのに、再びしているということになっている。