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"七年消えた母と五千万の温室" 第13話

父が叫び声をげてがった。 「やめろ! 源を切れ! 誰かブレーカーを落とせッ!!」

父が鳴り散らしながら、円卓を薙ぎ倒す勢いで操作卓へ突してこようとする。 だが、建材メーカーの役たちが、青ざめた顔で父の腕を掴んで制止した。 「昭彦さん、落ち着きなさい!」「体どういうことなんだ!?」

来賓たちのに、異様な波紋が広がっていた。 もはや誰も、これが悪ふざけの余興だとはっていなかった。 スクリーンに示されているのは、公関のログと、会社の正式な報データだったからだ。

「そして、これがおが母を消した理由です」

枚目のスライド。 青に、千万円の命保険証券と、受取変更届が表示された。

「変更は、母が消えた、当。受取は父、槻昭彦。そして、母のサインを代した跡」

画面の半分に、雅美のきメモが並べて拡される。 誰の目にも、同物の跡であることはだった。

「さらに、この保険の担当交員の名をご覧ください。『雅美』。雅美さん、あなたが母にこの保険をかけさせ、あなたがサインを偽造したのですね?」

「嘘よッ!!」

雅美が、ついに切り声をげた。 藤の着物の裾を乱暴に蹴りげ、鬼のような形相で叫ぶ。

「捏造よ! そんなの、この子が私を追いすために勝に作ったデタラメよ! 警察を呼んで! この子をくここから連れしてちょうだい!」

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雅美は周囲の来賓にすがりつこうとしたが、親戚の老も、県議会議員も、まるで汚らわしいものを見るかのようにずさりし、彼女のを振り払った。 「雅美さん……あんた、本当に……?」 「じゃあ、あのて直し資って……」

囁き声が、轟音のような非難の嵐となってを取り囲む。

私は操作卓かられ、マイクを握りしめたまま、座のへと歩みた。 壇がり、父と雅美の目のつ。

そして、ポケットから、あの凍用保袋を取りした。

に照らされ、にまみれたのケースと、千切れたプラチナの鎖がを反射する。

「これは、母が私の卒業祝いに買ってくれていた、イヴ・サンローランのです。限定番。母の首から引きちぎられたネックレスと共に、実の裏庭の温、あの分いコンクリート台座のすぐ横のから見つかりました」

父が、ヒッと喉を鳴らしてずさった。 その目は、袋ののネックレスに釘付けになっていた。

「お父さん。母が失踪した翌朝、あなたが会社の倉庫から持ちした『超速乾セメント袋』の庫記録も、ここにあります」

私は最の用を、父の元へ投げ捨てた。

「母は、男と逃げてなどいない。母はずっと、あの温のコンクリートのに埋められている。……そうですね、お父さん?」

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「あ……あああ……」

父の膝が折れた。 ドサリ、と畳のに崩れ落ち、を抱えて激しく震え始める。 「登紀子……登紀子……違うんだ、俺は……俺はただ……」

そのだった。

「この役たずがぁッ!!!」

の空気を引き裂くような、狂乱の叫びが響き渡った。

雅美だった。 彼女は結いげた髪を振り乱し、の剥げた唇から唾をばしながら、いつくばる父の背を、履を履いたい切り踏みつけた。

「あんたがしっかりしないからよ! 誰のために私がここまでを被ってやったとってるの!? 会社の借で首が回らなくなって、泣きついてきたのはあんたでしょうが!!」

父が痛みに呻きながら、信じられないものを見る目で雅美を見げた。

「雅美……お……何を……」

しい顔すんじゃないわよ!!」 雅美は周囲の来賓に向かって両を広げ、狂ったように喚き散らした。

「殺したのはこの男よ! 登紀子さんに保険の受取変更を拒絶されて、逆して階段から突き落としたのは、この槻昭彦よ!! 首の骨が折れてかなくなった登紀子さんを見て、警察に自首するって泣き叫んだこの男のために、私が体を隠す方法を教えてやったんじゃない!!」

から、鳴ががった。 女性客がを押さえて逃げ惑い、広瞬にして阿叫喚の獄絵図と化した。

「嘘をつくなぁぁッ!!」

父が獣のような咆哮をげてね起き、雅美の着物の胸ぐらを両で掴みげた。

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