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"妻の手術日に3000万奪った夫の代償" 第6話

そこは、煌びやかな空港の免税だった。 背景には級ブランドのロゴが並び、柔らかな照が商品と、そして被写体であるを照らしている。

義父の誠、義母の雅美、夫の翔太、そして投稿主の玲奈。

はまるでファッション雑誌の表のようにポーズを決め、品な満面の笑みを浮かべていた。 そのには、これから始まる豪遊を象徴するかのようなシャンパンのグラスが握られている。

私の呼吸が止まった。 スマートフォンを持つが、鉛のようにくなる。 指がとは無関係に震え始めた。

だが、本当の獄は、その写真に添えられた文章だった。

『待ちに待った族旅✈️ いざの楽園モルディブへ🏝️ しばらく本とはおさらばします👋』

そして、そのには、私の理性の最の糸を完全に焼き切るための、決定なハッシュタグが並んでいた。

#族旅 #モルディブ #ファーストクラス #最 #臨収入3000万あざっすw

『臨収入3000万あざっすw』

その文字列が、焼き鏝のように私の網膜に焼き付いた。 『w』という嘲笑の記号が、私のを、娘の命を、で踏みにじり嘲笑っていた。

ああ、そうか。 そうだったのか。

奴らにとって、娘の命は、モルディブ旅のための『臨収入』でしかなかったのだ。 娘が今、この壁の向こうでの淵を彷徨っているというのに。

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奴らはその命と引き換えにに入れたでシャンパンをけ、祝杯をげている。

激しい憎悪が、腹の底から突きげてきた。 だが、議と声はなかった。涙も流れなかった。

ただ、全の血が逆流し、の先からの爪先までが絶対零度の氷に変わっていくような覚だけがあった。

そのだった。 まるで悪魔が仕組んだかのように、スマートフォンの画面が切り替わり、着信を告げた。 表示された名は『桐弁護士』。

私はのないロボットのようなきで、通話ボタンを押した。

の、いつも以い声が聞こえる。

たった今、確認が取れました。 紬様名義の座に入された保険千万円。 その全額が、入からわずか分で引きされました。 そして即座に、モルディブのオフショア座へ送されています。完璧な計画です。

……そうか。

私のから漏れたのは、ただそれだけの言葉だった。 桐は私の声の異常さに気づいたのだろう。息をむ気配が話越しに伝わってくる。

。ご指示を。

私はゆっくりとがった。 目のには、の赤いランプ。 そのが、今や復讐の業に見えた。

私は、凍てつくようにたい声で宣告をした。

。作戦始だ。 まず、全カードを止させろ。 結翔太名義の法カード、族カード、全てだ。

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奴らが今まさに免税で買い物をしている。 その腕に商品を抱え、レジカウンターで満面の笑みを浮かべている。 まさに、その瞬にだ。

の指令は、もはや単なる報復ではなかった。 それはこれから始まる獄の始まりを告げる、非刑宣告だった。

成田空港第ターミナルの免税エリア。 そこは、旅つ者たちのと『免税』という名の欲望が渦巻く華やかな空だった。

は、そので王族にでもなったかのような気分に浸っていた。

翔太、これ見て! 今作ですって。素敵!

義母の雅美が、ガラスケースに陳列されたシャネルのハンドバッグにうっとりとした線を送る。 その隣では妹の玲奈が、ディオールとサンローランの化粧品を両腕に抱え、鏡ので自分の姿を確認していた。

義父の誠は、な雰囲気が漂うで、ロレックスのショーケースに張り付いていた。 その目は、黄に輝くデイトナに釘付けになっている。

そして夫の翔太は、得満面の笑みを浮かべ、彼らの望むもの全てを指差して言った。

母さん、好きなだけ買えばいい。玲奈もだ。 親父も、その計。今から親父のものだ。

彼は胸を張り、ジャケットの内ポケットから枚の黒いカードを取りした。 堂島ホールディングスのロゴが刻印された、限度額のない法カード。

彼にとっては、何でも願いを叶える魔法の杖と同じだった。

さあ、会計を済ませよう。

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