"卒業3か月前に消えた娘" 第6話
「私は当、この男を疑いました」
「達夫を?」
「でも証できなかった」
田はビニール袋から見つかったコピーの写真を置いた。
そこには蓮子自がいた能性のある文字があった。
川崎は写真を見つめた。
「跡鑑定を」
「もう配しました」
族への連絡も避けられなかった。
6ぶりに警察から呼ばれた茂は、以より腰が曲がっていた。すみ子の髪にはいものが増えていた。
警察は元確認のためDNA鑑定への協力を求めた。
「蓮子なんですか」
茂が尋ねた。
「まだ確定していません」
田は慎に答えた。
「確認にはが必です」
そのには達夫もいた。
「兄夫婦だけでは配なので」
彼はそう言って付き添ってきた。
50歳くになっていた達夫は、相変わらず丁寧で穏やかだった。
「捜査に必なことがあれば何でも言ってください」
田は礼を言った。
だが川崎から預かった古いファイルには、6にもほぼ同じ言葉が記録されていた。
《捜査に協力できることなら何でもする》
田は目のの男を見た。
しんでいるように見える。
演技だと断定できる素は何もない。
だからこそ、その自然さが妙に気だった。
20、DNA鑑定の結果が届いた。
事現から見つかった物は、蓮子である能性が極めていと確認された。
田が話で伝えると、川崎はい黙っていた。
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そして言だけ言った。
「6、かかりましたか」
失踪事件は、そこで初めて別の性質を持った事件へ変わった。
再捜査は急速にんだ。
最初に確認されたのは、蓮子が残したメモの跡だった。学に提したレポート、実に残る、計簿の文字と比較した結果、同物による能性が非常にいと判断された。
つまり蓮子は失踪、叔父の名が記載された補償資料を自分で密封して持っていた。
「なぜ体からさなかったんでしょう」
田が言った。
川崎は答えた。
「なくされたら困るとっていたんでしょう」
「誰かに?」
「あるいは、自分に何かあったのために」
次に政文の原本を確認した。
役所の保管庫には文管理台帳があり、問題の度の収用資料も《保》となっている。
しかし実際にファイルをくと、蓮子が持っていたコピーに相当する2枚だけが抜けていた。
の文は揃っている。
紛失記録もない。
廃棄記録もない。
管理はすることになっているのに、だけがない。
「いつなくなったんです?」
田が担当者へ聞いた。
「分かりません」
「最に確認した記録は?」
「そこまでは……」
川崎はその報告を聞いたあと、窓のを見た。
「蓮子さんはっていたのかもしれない」
「何をです?」
「原本が消される能性を」
だからコピーを取った。
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だから密封した。
その推測が正しければ、24歳の学は自分が触れたものの危険性を理解し始めていたことになる。
捜査本部は達夫の当の融取引にも踏み込んだ。
1993から1995にかけて、公な収入だけでは説しにくい現入が複数回あった。
数万円。
には数百万円。
決まった与に入るではない。
補償を受けた権者と過の関係者を照すると、部で達夫と接点を持つ物が浮かんだ。
の評価をく計する。
実際の支払額との差をみす。
便宜を図った見返りを受け取る。
捜査側はそうした構図を疑った。
ただし、それだけでは蓮子の失踪とは結びつかない。
20019初旬、達夫は初めて容疑をに置いた事聴取を受けた。
今度は弁護士を伴ってきた。
「私は姪に危害を加えていません」
達夫は静かに言った。
「発見所へったこともない」
「蓮子さんはあなたの仕事を調べていました」
「りませんでした」
「この類を見たことは?」
写真を示す。
達夫は数秒見ただけで首を振った。
「ありません」
「あなたの名があります」
「だから何です? 当の担当者なら類に名があって当然でしょう」
理屈は通っている。
川崎は別で供述録取を読んでいた。
そこでつの表現に目が止まった。
《蓮子は私が最もがっていた姪だった》
過形。
もちろん、すでに警察は蓮子の元確認をめている。達夫が報などから事を察していた能性もある。