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"妻を崖から突き落とした義家族と300億円の婿" 第24話

あの部の隅から、震えるような声が聞こえた。

振り返ると、先ほどの初老の政婦が顔を真っ青にしてっていた。

彼女の背には、あんながそうに隠れている。

「パパ……」

あんなは警察官たちの姿に驚いたのか、目に涙を浮かべていた。

私は急いで表らげた。

あんなの元へ歩み寄ってしゃがみ込んだ。

「ごめんね、あんな。しお仕事のがたくさん来て騒がしくなってしまったね」

私はあんなを抱きげた。

彼女の界に錠をかけられた祖父や叔父の姿が入らないように背を向けた。

しっかりと抱きしめた。

「おじいちゃんたち、どこにくの?」

あんなが私の肩越しにさく尋ねてきた。

「おじいちゃんたちはね、いところで自分たちがしたことの反省をするために、お勉くんだよ」

私は優しく答えた。

「もうあんなやママをいじめることはできないから、していいよ」

私の言葉にあんなはこくりと頷いた。

私の首にさな腕を回した。

「パパのお仕事、終わったの?」

「ああ、全部終わったよ」

私はあんなの温かい背を撫でながら、く静かに息を吐きした。

からは義父たちの乗ったパトカーがサイレンを鳴らしながらっていく音が聞こえてきた。

その音は次第にさくなる。

やがての蝉の鳴き声のへと完全に消えていった。

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私は政婦に礼した。

あんなを抱いたまま、かつて私を無能と嘲笑った敷を背にして歩きした。

「さあ、あんな。京の病院へママを迎えにこうか」

「本当?ママに会えるの?」

あんなの顔がパッとるくなり、無邪気な笑顔が弾けた。

「ああ、もう2度とママとれになることはないよ」

私はに向かいながら、1つないの青空を見げた。

を殺して耐え忍んできたい悪が、ようやく終わったのだ。

これからは、する族の未来だけを見つめてきていくことができる。

私はのエンジンをかけた。

ゆいが待つ全な所へと向けて、迷うことなくアクセルを踏み込んだ。

は夕が迫る京に向かって静かにっていた。

席ではあんなが再びすやすやと穏やかな寝息をてている。

カーナビの画面がり、佐々からの着信をらせた。

ステアリングのボタンを押し、私は静かに応答をした。

「私だ。事処理はどうなっている?」

『はい、代表の指示通り、対象企業への300億円の融資引きげは完しました』

スピーカーから聞こえる佐々の声は、いつものように静で淀みがなかった。

『メインバンクも即座に座を凍結し、あの会社は先ほど2回目の渡りをしました。事実の倒産です』

「分かった」

『おっしゃる通りです。

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負債総額は膨で、事業継続は完全に能です』

佐々の報告によれば、義父たちの破滅はあまりにもあっけなく、そして惨めなものだった。

会社の倒産に伴い、彼らが誇っていた族の資産は全て差し押さえの対象となった。

あの広敷も、飾られていたの絵画も、数台のも全てだ。

彼らがゆいの命を奪ってでも守ろうとしたものは、たった数で泡のように消えったのである。

『警察での取り調べについても報が入っております』

「2はどうしている?」

『権蔵容疑者とたけし容疑者は、取り調べで互いに罪をなすりつけっているそうです』

佐々は淡々と続けた。

『父親は息子が勝にやったと主張し、息子は父親の指示だったと泣き叫んでいるとのことです』

私はその醜い末を聞き、さくで笑った。

族の繁栄だの誇りだの血筋だの、偉そうに語っていた男たちの、それが本当の姿だったのだ。

が悪くなれば、実の親子であっても簡単に裏切り、責任をなすりつける。

決定な録音データがある以、どれだけ見苦しい言い逃れをしても無駄なことだ。

未遂と特別背任の容疑で、極めてい実刑判決がされるのは確実だ。

「ご苦労だった、佐々の法続きは全て顧問弁護士に任せておけ」

『承いたしました。

代表もどうか、奥様とゆっくりお過ごしください』

通話が切れた。

私はきく息を吐きした。

社会な信用も財産も全て失い、彼らはたいコンクリートの壁のを終える。

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