"妻を崖から突き落とした義家族と300億円の婿" 第15話
今の私は、する族を傷つけた悪党たちを社会から抹殺するためだけにする、完全な処刑だった。
「さあ、あんな。おじいちゃんたちに会いにこうか」
私はのエンジンを切った。
あんなのを引いてへとた。
の容赦ない差しが、な垣と鉄のをく照らししている。
彼らは今頃、何もらない無能な婿が娘と孫を連れて現れるのを、笑いを浮かべて待っていることだろう。
私はあんなとを繋いだまま、吉実のを静かに押しげた。
ここから先は、彼らが決して逃れることのできない、完全な破滅の本だ。
太陽が容赦なく照りつける、私は吉実のなをくぐった。
入れのき届いた広な本庭園には、青々とした松のが濃いを落としている。
玄関のインターホンを押した。
すぐに初老の政婦が分い製のドアをけた。
「お待ちしておりました。どうぞおがりください」
の効いた広い廊へとを踏み入れる。
の気が嘘のように、たい空気が全を包み込んだ。
方から、革靴の音を響かせて歩いてくるがあった。
笑いを顔に貼り付けた、義兄のたけしだ。
「遅いぞ、誠。挨拶つまともにできないのか」
たけしは私の顔を瞥した。
その、元に隠れるようにっているあんなを見ろした。
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「おい、その子奥の部へ連れてけ。事な話の邪魔になる」
たけしが政婦に顎で指示する。
政婦は申し訳なさそうにあんなのを引こうとした。
あんなはげに私を見げた。
私のズボンの裾をく握りしめた。
「パパ……」
私はしゃがみ込んだ。
あんなのさなを優しく撫でた。
「丈夫だよ、あんな。パパはここでおじいちゃんたちとお話をするだけだから、しだけ待っていてね」
私の静かな声にしたのか。
あんなはこくりと頷いた。
政婦にを引かれて、廊の奥へと消えていった。
あんなの姿が見えなくなったのを確認した。
私はたけしのに続いて、広へとを踏み入れた。
広な広には、理のテーブルと級な黒革のソファが置かれている。
その番奥の席に、義父の権蔵が葉巻を燻らせながらく腰をろしていた。
義父は私と目をわせることもなく、で向かいのソファを指し示した。
私は切のを顔にさないようにした。
静かにソファへ腰をろした。
たけしは座ることなく、義父の斜めろにった。
私をゴミでも見るような目で見ろしている。
壁には価な骨董品やの絵画が所狭しと並んでいる。
だが、その全てが3にわれたファンドからの巨額融資によって維持されているだけの、見せかけの栄華に過ぎない。
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彼らは目のに座っている無能な婿が、自分たちの殺与奪の権を完全に握っていることなど、にもっていないのだ。
「さて、今おを呼んだのはでもない」
義父が葉巻のを皿に落とした。
初めて私に鋭い線を向けた。
「ゆいの奴は、男を作って逃げるという族の恥を晒した」
ゆいの名がた瞬、私の胸の奥でたい炎が静かに揺れた。
だが、表には切さなかった。
「あれから半、何の連絡もないということは、どこかで野垂れんでいるに違いない」
義父のその言葉を聞いた瞬。
私は彼らがゆいのを完全に確信していることを悟った。
崖から突き落としたゆいがまさかき延びて、この町から逃げし、今までき永らえているとは微も疑っていないのだ。
自分たちの完全犯罪は成功し、邪魔な娘はすでにこの世にしない。
その絶対な自信が、彼らの傲な態度をさらに増させていた。
「れなおには同するが、がの血を引く切な孫を、おのような男に任せておくわけにはいかない」
義父の図を受け、ろにっていたたけしが歩にた。
彼は内ポケットから分い茶封筒を取りした。
私の目のの理のテーブルに放り投げた。
バサリという乾いた音が広に響く。
「切れの1000万円だ」
たけしは笑いを浮かべた。
私の顔を覗き込むようにして言った。