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"鶏小屋の少女を閉じ込めた叔父と百億円の元孤児" 第8話

俺たちは、急遽にお世話になることになった。

は俺たちに温かいお茶をしながら、労うように言った。

「本当に災難だったな」

俺は湯呑みを受け取りながらため息をついた。

「そうですね。まさか俺の留守に……」

もちろん浩司の事件はショックではあったが、俺がもっと気になっているのは別のことだ。

俺の正体が、ともかたちにられてしまったことだ。

ともかはあの初のをしたことで満創痍の様子だった。

でもなんとなく、俺に線を向けては、俺が振り向くと目をそらす。

俺は布団ので考え込んだ。

ああ、嫌われてしまったのだろうか。

こんなことなら、もっとく言えばよかった。

そので布団にくるまりながら、俺は眠れない夜を過ごしたんだ。

のことだ。

警察の現検証にち会い、所のにも協力してもらって、を片付けただった。

玄関で聞き慣れた声がした。

「久則さん、こんにちは」

それは直だった。

では、俺のことを社とは呼ばない約束になっている。

俺は玄関にた。

「どうした?」

は真剣な顔で言った。

しお話できませんか?」

ともかとカリンが、居から俺たちの様子を配そうに見ている。

俺はともかたちに声をかけた。

「すみません、ちょっとってきます」

そう言って、俺は直緒にた。

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の方を振り返って聞いた。

「あの方が、社会ったなんですね」

俺は苦笑いしながら答えた。

「社でもいいよ。もうバレちゃったからさ」

は驚いた。

「え、そうなんですか?」

俺は肩をすくめた。

「まあ々あってな。で、何かあったんだろう?」

は姿勢を正して、俺を真っ直ぐに見た。

「単刀直入に申しげますと、社、会社に戻ってきてください」

俺は眉をひそめた。

「どういうことだ?会社はおに任せたし、うまく回っているだろう」

は首を振った。

「それは社のやっていたことを、そのままやっているだけです。今、農業はさらにしいアイデアでを切りいていかなければいけないといます」

を込めて語った。

「その、社のアイデアや先を見抜く力が必だとっているんです」

々とげた。

「私はあの会社を、社員を守りたいんです。社の持つノウハウを、非社員たちに教えてやってはいただけませんか?どうかお願いします」

の気持ちは、今になるとすごくよくわかる。

俺は勝なことばかりしていたんだよな。

俺がいない、直は会社や社員を守るため懸命に働いていたんだ。

ただ、今の俺にはすぐに答えをすことができなかった。

をくれないか?」

は顔をげ、頷いた。

「もちろんです。

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ではこのまま失礼します」

を見送り、俺はに入る。

ともかがそうな顔で待っていた。

「久則さん……」

何か言いたげなともかに、俺は決を込めて言った。

し話せますか?全部、ともかさんには話しておきたいんです」

ともかが静かに頷き、俺たちは台所のテーブルで話をすることにした。

カリンはいつのにか、テンと昼寝をしている。

ともかがお茶を置きながら聞いた。

「あの、話しておきたいことって……その、久則さんの」

俺は頷いた。

「はい。浩司さんの言っていたことは違いありません。資産についてはちょっと分からないですが、会社を経営しているのは事実です」

ともかは首を傾げた。

「じゃあ、なんで……」

俺は湯呑みを見つめながら、静かに語り始めた。

「俺はともかさんやカリンちゃんの気持ちがよくわかるんです。俺も親を失って、親戚からひどい扱いを受けて、全てに絶望していました」

ともかはしそうな目をした。

「そんな……」

俺は自嘲気に笑った。

「信じる違えたってことですかね。でもあのの俺には親戚しかいなくて、そのたちを信じるしかなかった。そして裏切られた」

俺はともかの目を真っ直ぐに見た。

「もう必と関わるのはごめんだってっていて。でも、ともかさんやカリンちゃんを見た、絶対助けたいってったんです」

ともかは涙ぐんだ。

「久則さん……」

俺は自分の本を打ちけた。

「そしてこうしてともかさんたちと暮らすで、このままずっとこうだったらいいなって。

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