"離婚後、義母のカードを止めました" 第7話
「いつ、そう言ったんですか?」
「つい昨ですよ」
健は婚成も、私を支払先として相へ伝えていた。
私は相の社名と話番号を記録し、藤原先へ渡した。
それから1もしないうちに、今度は子から話が来た。
私はるか迷ったが、録音を始してから応答した。
「涼子さん。お願い、助けて」
昨夜とは別の声だった。
「どうしました?」
「ホテルから、追加分の支払いをしてくださいって言われたの。カードは使えないし、持ちの現じゃりないのよ」
「へ連絡しましたか?」
「したわよ。でも送だとか何だとか面倒で……。あなたが度払ってくれれば済むでしょう?」
結局、それだった。
困れば私が何とかする。
5、そうしてきたから、子は今も同じことが起きるとっている。
「払いません」
「お願いよ。帰ったら返すから」
「今まで返してもらったことがありません」
「族のでそんな細かい話を――」
「族ではありません」
自分でも驚くほど穏やかに言えた。
子はしばらく黙り、それからさな声で尋ねた。
「健と連絡が取れないの」
「私もりません」
「何度話してもないのよ」
私は窓のを見た。
京の夕暮れに、マンションの窓がつずつかり始めている。
「子さん」
「何?」
「今度だけは、自分で息子さんを探してください」
そのの夜、央商事から再び連絡が来た。
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古いノートパソコンについて、警察が証拠として任提を求める方針になったという。
そして翌朝、健自も事聴取を受ける予定になった。
ところが、その健の方が分からなくなっていた。
3、ノートパソコンの解析結果について央商事から連絡があった。
健が削除したとっていた複数のファイルが復元された。そこには架空注先への送覧、社内で使われていた決裁番号、そして島常務とのやり取りを記録したデータが残されていた。
正額は、当初会社が把握していた額をきく回っていた。
総額4,800万円。
すべてが健の懐へ入ったわけではない。複数のダミー会社を経由し、島常務と関係する企業へ流れていた資もあった。
私は央商事から頼まれ、第者の会計専として数字の性を確認することになった。すでに婚しているとはいえ元夫に関する案件なので、主担当ではなく部補助というに限定し、調査判断そのものは別の監査法と弁護士が担当した。
それでも、数字を追えば追うほど健の嘘が見えてきた。
彼は会社を追われたあとも、部の座に残した資を自分ののように使っていた。株式投資、オンラインカジノ、の投資話、そして見栄を張るための母親への仕送りに消えている。
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子のハワイ旅代の部も、その流れの先にあった。
皮肉だった。
子が自していた「エリートの息子からの贈り物」は、息子の成功の証ではなく、3隠し続けてきた破綻の最の残骸だった。
その夜、健から話が来た。
「お、会社にパソコン渡しただろ」
番だった。
「警察に提したのは会社側よ」
「俺の物だぞ!」
「あなたの物だから、勝にいていないわ」
「屁理屈言うな!」
声が荒れていた。
以のような、自信に満ちた健ではなかった。
「全部おのせいだ」
「何が?」
「婚なんか言いさなければ、こんなことにならなかった」
私はわず笑った。
「私が婚しなかったら、正がなかったことになるの?」
「夫婦なら黙ってろって言ってるんだよ!」
「会社のおを正にかしたことも?」
健が黙った。
「母親の名義で保証契約を作ったことも?」
さらに沈黙が続いた。
「私を借の支払先として貸業者に教えたことも?」
「……おにはがあるだろ」
ようやくてきた言葉が、それだった。
私は愕然とするより、納得していた。
このは最初から、私のを「自分が使ってもいい」だとっていたのだ。
「あるわよ」
私は答えた。
「私が働いて稼いだおがね」
「だったらしくらい――」
「円も払わない」
「涼子!」
「それと、もう私に直接連絡しないで。今は弁護士を通して」
「待てよ!」
私は話を切った。
その30分、藤原先から連絡が入った。
警察が健を探しているという。
そして同じの夜、央商事の社からも連絡があった。