"離婚後、義母のカードを止めました" 第5話
健は最まで、本気にしなかった。
そして今夜、その期限が切れていた。
子との話を切ってから30分ほど経った頃、インターホンが鳴った。
午3を過ぎている。
私は画面を見るから、誰なのか分かっていた。
モニターには健が映っていた。ネクタイは曲がり、髪は乱れ、にはきなスポーツバッグを持っている。何度も呼びしボタンを押しながら、苛った表で玄関を見げていた。
「涼子。けろ」
私は通話ボタンを押した。
「何の用?」
「何の用じゃねえよ。鍵がかないんだよ」
「交換したから」
「は?」
健は瞬、理解できないような顔をした。
私は婚成、弁護士からの助言で鍵を交換していた。マンションの所者が私であること、退期限についてがあることも管理会社へ提済みだった。
「お、本気で俺を締めしたのか?」
「あなた自が署名したでしょう。3までに荷物を運びすって」
「冗談に決まってるだろ。夫婦なんだから」
「もう夫婦じゃないわ」
健の顔が歪んだ。
「母さんのカードも止めたらしいな」
「もう話が来たの?」
「ふざけんなよ。ハワイで恥かいたって泣いてるぞ」
私はわず息を吐いた。自分が3嘘をつき、母親へ名義のカードを使わせ、偽造の疑いがある保証契約まで作ったことより、母親がブランドショップで恥をかいたことの方がきな問題らしい。
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「それで?」
「解除しろよ」
「しない」
「涼子」
健の声がくなった。
「俺をらせるなよ」
昔なら、それだけで私は黙っていた。
しかし今夜は違った。
「その言い方も録音してるから」
健がモニター越しに固まった。
私は婚を決めた2かから、弁護士の助言で彼とのな会話を記録していた。銭求や威圧な言が続いていたため、自分を守るためだった。
「録音?」
「それと、廊は防犯カメラに映ってる。あなたがここで声をし続けるなら警察を呼ぶ」
「げさなんだよ。俺は元旦だぞ」
「だから何?」
健はしばらく黙った。
やがて、別の話を持ちした。
「俺の類、勝に見ただろ」
「どの類?」
「机に入れてた契約だよ」
声に焦りが混じっていた。
「保証契約のこと?」
モニターので、健の顔が変わった。
「母さんの名がいてあったけど、本は署名してないって言ってる」
「お、母さんに何言った?」
「事実を確認しただけ」
「余計なことしやがって」
健がドアを叩いた。
度。
度。
以の私なら、恐怖でけなかったとう。
しかし私は、すでに110番を押す準備をしていた。
「健。もう度ドアを叩いたら警察に連絡する」
「俺を脅すのか?」
「脅してない。予告してるだけ」
健は数秒こちらを睨みつけていたが、やがて吐き捨てるように言った。
「お、本当に変わったな」
違う。
変わったのではない。
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今まで、黙っていただけだった。
「あなたがらなかっただけよ」
その、私のスマートフォンが震えた。
メールだった。
差を見て、私は背筋を伸ばした。
《央商事 法務部》
件名には、こうかれていた。
《森健氏に関する資料確認のお願い》
私はメールをいた。
そこには、3の懲戒解雇について、これまでらなかった言葉が並んでいた。
架空発注。
取引先からの適切な銭受領。
そして社内データの正持ちし。
健の問題は、借だけではなかった。
翌朝、私はほとんど眠らないまま都内の法律事務所へ向かった。健は警察へ通報すると伝えたあと、しばらく玄関に座り込んでいたが、午4には姿を消していた。防犯カメラには、何度もこちらを振り返りながら階段をりていく姿が残っている。
担当の弁護士である藤原先は、私が持参したメールに目を通すと眉をひそめた。
「央商事がここまで具体に連絡してくるということは、社内で再調査が始まっているのでしょう」
「私へ連絡してきた理由が分かりません」
「あなたが会計士だからでは?」
そう言われ、私は苦笑した。
自分で取得した資格なのに、「会計士だから」と言われることにまだ慣れていなかった。
卒業、私は父の入院費と活費を助けるために働き始めた。
昼は会計事務所、夜は通信講座で勉し、何度も試験に落ちた。それでも数字の世界だけは、努力した分だけ答えが返ってきた。