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"五千万円の保険金を狙った実母と十三歳の孫のリュック" 第11話

の震えが止まらなかった。

悔しさと、りと、恐怖。

弁護士を雇っているという言葉がくのしかかる。

が法律の専を使って、本気で子供たちと財産を奪いに来たら、寄り1ち向かえるのだろうか。

階段の方から、さな声がした。

「おばあちゃん……」

見ると、直すりをく握りしめ、青ざめた顔で私を見ていた。

頬には涙の跡があった。

の2を部に隠し、1で階段の途で私たちのやり取りを聞いていたのだ。

私ががろうとすると、直は駆け寄ってきて私に抱きついた。

「直、ごめんなさいね。怖いいをさせてしまって」

は泣きながら言った。

「おばあちゃん、ごめんなさい。僕のせいで、おばあちゃんがいじめられた」

さなで私の背く握りしめた。

「僕、あののところにくよ。僕がけば、おばあちゃんと美穂たちは助かるんでしょう?」

自分が犠牲になって族を守ろうとしているのだ。

やゆみと同じように。

私は直く、く抱きしめ返した。

「バカなことを言わないの。おばあちゃんはね、ちっともかわいそうなんかじゃないのよ」

私は力く言った。

「あんなたちにげるくらい、痛くも痒くもないわ」

私は直の涙を指で拭い、優しく微笑みかけた。

「だから直は何も配しなくていい。

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おばあちゃんが絶対にあなたたちを守るからね」

もう迷いはなかった。

これまではただ耐えることが族を守ることだとっていた。

しかし相を持たない悪魔だ。

耐えているだけでは全てを奪われてしまう。

ち向かわなければならない。

ゆみが命がけで残してくれた証拠を武器にして。

私は投げ捨てられた同を拾いげ、ビリビリに破いてゴミ箱に捨てた。

そしてすぐに話のに座り、震えるで1つの番号をプッシュした。

「はい、法律事務所です」

話にたのは、健の友で私を助けてくれている弁護士だった。

私は急いで事を伝えた。

、休の朝くに申し訳ありません。佐藤です」

私は呼吸をしてから本題に入った。

「実は先に、至急お伝えしなければならないことがありまして」

私は昨息子ので見つけた通帳や権利のこと、そしてゆみの帳にかれていた保険の受取変更の偽造について、全てを包み隠さず話した。

話の向こうで、弁護士が息を呑む音が聞こえた。

弁護士はし緊張した声で言った。

「佐藤さん、実は私もちょうど今朝、あなたにご連絡しようとしていたところだったんです」

弁護士の声は普段の静な彼とは違い、らかな緊張を帯びていた。

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私が尋ねた。

「先、何かあったんですか?」

弁護士は静かに答えた。

「ええ、健さんの命保険の件で保険会社に照会をかけていたんですが、おかしなことが判しました」

弁護士は呼吸をしてから、私にこう告げたのだ。

「健さんの保険の受取が、ゆみさんから田幸子さんに変更された付。それは、お2が事故に遭った当の朝なんです」

私は弁護士の言葉をわずオウム返しにしていた。

「事故当の朝……」

が真っになり、元がぐらりと揺れるような覚に襲われた。

とゆみが事故に遭ったのは、528の午2過ぎだ。

族で買い物にかけた帰りでのことだった。

もし保険の受取変更の続きがそのの朝にわれていたとしたら、それは偶然などという易しいものではない。

弁護士はい声で説を続けた。

「はい。保険会社に確認したところ、受取をゆみさんから田幸子さんに変更するという類が、郵送で届いていたそうです」

弁護士は証拠を提示した。

「その封筒の消印が、528の午になっていました。つまり、事故が起きる数に、誰かがその類をポストに投函したということです」

弁護士の声はかった。

彼は健代からの友で、正義く曲がったことが嫌いな男だ。

彼もまた、この自然な系列にい疑を抱いているのが分かった。

私は確信を持って言った。

「そんな、ゆみさんが自分から受取を幸子さんに変更するはずがありません」

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