"祖母の1000万円超を1220円にした兄嫁の末路" 第5話
リツ子はおそらく、義理の母である母のことがの底から苦で、ずっと嫌っていたのだろう。
そして今、その母が期入院でという絶好のチャンスが訪れた。
リツ子はこの会を逃すまいとばかりに、実のすべての財産権と実権をが物顔で完全に掌握しようと企てたのである。
祖母がかけてコツコツと蓄えてきた切な財産は、今この瞬も、兄夫婦の贅沢な遊興費として湯のごとく勝に使い込まれているらしかった。
その話を聞いた、私はふと、最目撃したある景の点と点が鮮やかにつながった。
そういえば、リツ子さんが普段乗っていたといえば、ボロボロの見すぼらしい古の軽自だったはずだ。
それがいつのにか、何の予告もなく、ピカピカのの級セダンへとグレードアップして買い換えられていたのだ。
祖母はさらに、信じられない事実を付けした。
「リツ子さんはね、とうとう仕事も完全に辞きちまったんだよ。だって、私のりを使いたい放題使えるんだから、もう自分で働く必なんてないって笑ってたよ……」
祖母のから語られるあまりにも勝で卑劣な実態の数々を聞けば聞くほど、私の血管ので煮え返るような激しいりが沸騰していくのをじた。
こんなたちを、このまま野放しにしておくことは絶対に許されない。
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法の裁きを受けさせるべきだ、と私のはく決していた。
そして、私の隣に座っていた夫の幸もまた、私と全く同じりの炎をその瞳に宿しているのが見て取れた。
こうして、私たちの族の平と祖母の尊厳を取り戻すための、兄夫婦に対する々な反撃作戦が、面でひそやかに幕をけたのである。
私はそのの午のるい帯を利用して、単で実へとを運んだ。
リツ子さんはすでに仕事を辞めていると聞いていたので、違いなくのにいるはずだった。
私は緊張を隠しながら、実の玄関のチャイムのボタンをしっかりと押した。
数秒の沈黙のあと、ガチャリと鍵の音がして、いドアがゆっくりといた。
そこに姿を現したリツ子さんを見た瞬、私はわずが目を疑い、そので言葉を失ってち尽くしてしまった。
以の彼女とは比べ物にならないほど、全にハイブランドのこれでもかという装飾品をにつけ、髪型やメイクも異常なまでに派で攻撃なものに変貌していたのだ。
まるで成趣の成れの果てのようなその姿は、およそ普通の主婦のそれからはかけれていた。
「……何よ、何の用? おばあちゃんから何か変なことでも吹き込まれたわけ?」
リツ子さんは私を見るなり、気まずさを隠すためか、先を打つようにマシンガンのようなでまくしててきた。
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そして、彼女はこう付け加えた。
「あのね、最になっていよいよがボケちゃって、自分の言ってることの区別もつかない虚言癖が本当にひどいのよ!」
祖母の必の訴えや真実のすべてを、自分の都のいい「老の妄言」という言で最初から最まで完全に片付けようとしているのだ。
その見えすいた卑劣な保の姿勢に、私は吐き気すら覚えた。
だが、ここでに鳴り散らしても相のう壺である。
私はあえて表を柔らかく作り、リツ子さんの調子に完全に同調してみせるという度な演技にた。
「そうよねぇ……。私も最、おばあちゃんの様子がちょっとおかしいな、変だなとはってはいたのよ。だって、おばあちゃんももういい歳だしねぇ……」
私がにもない同の言葉をにすると、リツ子さんは「ほらね、やっぱり!」と言いたげに、それまでの警戒を解いて表を緩ませた。
どうやら、私がすっかり彼女の罠にかかり、方になってくれたと勘違いしたらしい。
「じゃあ、ちょっとに入らせてもらうわね」
私はそのまま、何の抵抗も受けずに実のリビングへとを踏み入れた。
久しぶりに入り込んだ実のリビングは、私のっているかつての景とは似ても似つかないほど、無残に荒れ果てていた。
母が宅し、しっかりと管理していた頃は、の隅々までピカピカに磨きげられ、つ落ちていなかった廊やが、今はすっかり埃をかぶり、どんよりとくすんで見えた。