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"「ただいま」と笑う夫を家族全員で無視した" 第5話

母さんも父さんも、初孫が女だったことにめちゃくちゃ腹をててるんだ。『あの嫁は使い物にならない』ってさ。今さらおが頼りにったところで、払いをらって罵倒されるのがオチだぞ」

その瞬、私のからを浴びせられたような衝撃がった。 未優の妊娠を告げた、あれほどを取りって涙を流してんでくれた義両親が? 未優が女の子だという、ただそれだけの理由で、私を嫁として最だと激し、が孫を忌み嫌っているというのか。

く傷つき、絶望した私は、それ以義両親に連絡を取る気力を完全に奪いられてしまった。 (私には、頼れる方は誰もいないんだ……) そうい詰めた私は、歯をいしばり、たったで未優と向きい、孤独の檻のに閉じこもるを選んでしまったのだった。

そんな、ともにすり減り、崩壊寸だったあるの午のインターホンが鳴った。ドアスコープを覗くと、そこにっていたのは久史の旧友であり、私たちの自宅の所にんでいる晃だった。

「突然ごめんね、子さん。張先のお産物で、未優ちゃんが遊べそうないお絵描きセットを見つけたからさ。わず買っちゃったんだよ」

晃は、爽やかな笑顔を浮かべて袋を差ししてくれた。 晃は久史ので、学代にげたIT関連のベンチャー企業を軌に乗せ、若くしてその会社の社として忙な々を送っている物だった。

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久史とは学のサークル代からの腐れ縁らしく、性格は正反対に見えるものの妙に馬がうようで、私たちが結婚してからもにふらりと遊びに来ては、気さくに談笑していく柄だった。

玄関先で袋を受け取った私に対し、晃は何気ない調子で尋ねてきた。

「久史のやつ、ちゃんと父親やってるか? あいつ、昔から領はいいけど、なタイプじゃないからさ」

その、あまりにも自然で温かな気遣いの言が、張り詰めていた私のの糸を音をてて断ち切ってしまった。 「……え?」と声を漏らした瞬、私の目から粒の涙がボロボロと溢れし、止まらなくなってしまったのだ。 未優を産してから今まで、夫である久史から温かい労いの言葉をかけられたことなど度もなかった。庭を顧みず、で遊び歩く夫に怯え、誰にも音を吐けずにたったで暗をもがいていた私にとって、晃の何気ない優しさは、あまりにも眩しく、そして胸に染み入るものだった。

玄関先で泣き崩れる私の姿を見て、晃はひどく狼狽した様子を見せた。 だが、彼は決して私を突き放すことなく、優しくリビングのソファへと促し、温かいお茶を淹れて私のに置いてくれた。そして、私が言葉を紡ぎせるようになるまで、静かに待っていてくれたのだ。

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私は、未優がまれてからの久史の酷な振るいのすべてを、震える声で晃に打ちけた。 に寄り付かないこと。夜泣きを激しく嫌悪すること。そして、義両親が女の子を産んだ私を憎んでいると聞かされたこと――。

私の告が終わった、晃のった顔ちは、激しい憤によって歪んでいた。

「……なんてことだ。あいつ、そこまで落ちぶれていたのか……! 本当に、どうしようもない奴だな」

晃は悔しそうに拳を握りしめ、自分自甲斐なさを責めるようにく息を吐きした。 そして、涙で濡れる私の目を真っ直ぐに見つめ、力い声で言ってくれたのだ。

「久史には、俺からも厳しく言っておく。あいつのあの態度は絶対に違ってるよ。……子さん、どうかで抱え込まないでくれ。俺でよければ、いつでも話を聞くし、力になるから」

その言葉が、暗で溺れかけていた私にとって、どれほど巨な救いとなったかれない。 それからというもの、晃は忙な仕事のを縫って、頻繁に私や未優の様子を気遣うメッセージをくれるようになった。きりではないのだとえるだけで、私のは驚くほど軽くなっていったのだった。

だが、事態がさらに決定な破局へと転がり落ちる事件が、それから数に起きた。

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