"旅館のバグを直した退職SEと十歳上の美人社長" 第9話
俺は苦笑いしながら続けた。
「俺、に姉が3もいるので。それぞれの族も集まると、えっと、全部で何来るんだっけな。確か13か」
俺はをかきながら説した。
「1番の子供はまだ3歳とかで、俺はずっとその子の遊び相にさせられるし、ばかりので居所もないんで。だからいつも始は避けてめに実に帰って、子供たちのお玉だけテーブルに置いて、逃げるように帰ってきてます」
そう言うと、彩佳さんは俺の境遇に驚きつつも、お腹を抱えて爆笑していた。
俺のいたの会社は、末始も誰かが交代で勤する必があったため。
俺はめに末の休みを取って、逆に末始に勤するというシフトを組んでいた。
これだけは、の会社のシフトシステムが俺の性格にっていてありがたかった。
今も実になんて言い訳して帰省をずらそうか悩んだが。
結局、転職のを使ってく休みに入れたので、実には末始はしい仕事があるということにして、帰省の期をずらしたのだ。
「お姉さん3は、それは変そうだね。もし結婚するってなっても、結婚相もその所帯に怯むだろうな。私とか、そういう親戚付きい絶対無理だわ」
そうあっけらかんと言われ、俺はなぜか「そうですよね」と承してしまった。
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俺はしお酒が入った勢いで、おずおずと核に触れる質問を聞いてみた。
「彩佳さんは、結婚はしないんですか?」
その問いに、彩佳さんの顔がしだけ曇った。
「私は気がすぎて、男のにわせる結婚は無理よ。社員のみんなだって、私のことどうせで『鬼社』なんて言ってるんじゃない?」
確かに、彩佳さんは仕事に対しては妥協を許さず厳しい。
でも、そのプロとしての厳しさすら、俺には彩佳さんを魅力に見せる素だ。
俺はを乗りして、く否定した。
「何言ってるんですか。鬼社だなんて誰も言ってませんよ。彩佳さんは社員みんなの憧れのですよ」
そう力く言うと、彩佳さんは驚いたように目を丸くし、し頬を赤らめた。
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるね。さあ、慮しないでめ」
彼女は照れ隠しのように、俺の空いたグラスにたっぷりとシャンパンを注いできた。
「あ、今がチャンスかもしれない」
俺は、彩佳さんにどうしても伝えたいことがあった。
ソファーのから見ろすように言うのでは失礼だとったので、俺はソファーからりて、彼女と同じソファーののに座り直した。
彩佳さんは俺の突然のに、キョトンとしている。
「彩佳さん、あの旅館で会った、俺を彩佳さんの会社に誘ってくれて、本当にありがとうございました」
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俺は彩佳さんに向かって、ので々とをげた。
「あの、俺は正直、精神にはどん底でした。の会社で丁寧に仕事がしたいとっていたのに、泊まった旅館では自分の納品したシステムにバグが見つかって迷惑をかけるし。あの、実は俺、もう退職際で消化だったんです。く次のしい仕事見つけないとって、焦りやもありました」
俺が真剣な顔で礼を告げると、彩佳さんはフッと優しく笑った。
「それは違うわ。夜君が自分で引き寄せた縁だよ。エンジニアとして丁寧でありたいと望んだ夜君の姿勢が、私を引き寄せたの。私も、仕事に対するスタンスは、夜君と全く同じだし」
彩佳さんは傍らのローテーブルに頬杖をつき、優雅にシャンパンをに運ぶ。
「その言葉が、当の俺の荒んだを救ったんです」
俺は彼女の目を見つめて、いの丈をにした。
「彩佳さんの会社のスタンスは本当に丁寧だし、社員を切にする究極にホワイト企業だし。俺のやりたいように仕事ができて、今、俺、本当に毎が幸せです」
彩佳さんはし酔ったのか、頬を染めて俺に体をすり寄せる。
「ふふっ、おまけにみんなの憧れの美女と働けて、幸せ?」
そう悪戯っぽく言われ、俺は図を突かれて真っ赤になって激しく頷いた。
すると彩佳さんが、面そうに笑った。
「ちょっと、そこは『違います』ってツッコミどころでしょ」
そう言われ、俺は首をぶんぶん横に振って真剣に否定した。