みかん小説
本棚

"ソファの下のピンクのスマホ" 第5話

「いいえ」

弁護士は枚の写真を指した。

築マンションのモデルルームで、優奈さんと佐々が肩を寄せっている。

為については、息子さんが事実を確認し、婚や慰謝料請求を考える材料になります。それに、もし夫婦共の財産や息子さんのおが無断でかされているなら、そちらは別問題です」

その言葉に、私はした。

が結婚した

私は300万円を結婚資として渡している。

さらに雄は5宅ローンをほぼで払っている。

「もうつ気になるのは、息子さんが嘘をついてまでスマートフォンを回収した点です」

弁護士は鏡をした。

「おそらく息子さんは、ある程度の事っています」

「私もそういます」

「なら、番先に話すべき相は奥さんではありません。息子さんです」

私は黙った。

分かっている。

でも雄は、私へさえ嘘をついた。

「なぜ黙っているのか。その理由を確認しないままから壊そうとすると、息子さん自が抵抗するかもしれません」

私はく息を吐いた。

そのの夜。

優奈さんへ連絡するのはやめた。

代わりに翔太のホテルについて、公されている登記や会社報だけを理した。

するとつ気になる事実がてきた。

ホテルの建物そのものは翔太の所ではない。

ある産会社から借りている。

広告

保証

改装費。

備品。

業準備。

3000万円では決して余裕がある商売ではない。

ホテルをつ持ったからといって、翔太が持ちになったわけではなかった。

むしろ量の資気につぎ込み、戻りできなくなっている。

私はった。

これは点ではなく、もしかすると翔太自が誰かに利用されている能性さえある。

そして翌

その翔太本が、いもよらない形で私のへ現れた。

私は優奈さんへ会いにった。

今度は隠れて調べるためではない。

の言葉を聞くためだった。

インターホンを押すと、優奈さんはし驚いた顔をした。

「お義母さん、今はどうされたんですか?」

「あなたに話があるの」

リビングへ通され、向かいって座った。

私は自分のスマートフォンを取りした。

佐々と抱きう写真を表示し、テーブルへ置く。

「この男性、誰?」

優奈さんの表から笑顔が消えた。

「……どこでそれを?」

「質問に答えて」

しばらくして彼女は言った。

「昔からの友です」

「友とこんな写真を撮るの?」

「誤解です」

「じゃあ500万円をしてくれるのも友だから?」

優奈さんの瞳が揺れた。

私は続けた。

「それから翔太さんへ約2000万円。これは何のお?」

彼女は黙った。

やがて顔をげると、今までとは違うたい目をしていた。

「お義母さん、私のスマホを勝に見ましたね」

広告

「見たことは認めるわ」

私は逃げなかった。

「そこは弁護士にも注された。でも、それとあなたが雄を裏切っていることは別問題でしょう」

優奈さんはで笑った。

「弁護士までったんですか?」

「ええ」

彼女の表が僅かに固くなった。

私は2000万円についてもう度尋ねた。

すると優奈さんは、

「弟への貸付です」

と答えた。

「ホテルを始めるから助けただけです」

「佐々さんからもらったおで?」

「私のおです。誰から受け取ろうと、私の自由でしょう」

その言い方に、胸の奥がえた。

への申し訳なさが、片もじられない。

「あなた、雄婚するつもりなの?」

初めて優奈さんの顔が変わった。

私は答えを聞くに続けた。

「今のを売って、そのおで佐々さんとのマンションを買うつもり?」

優奈さんはがった。

「もう帰ってください」

「図なのね」

「お義母さんには関係ありません」

「私にはなくても、雄にはあるでしょう」

その

玄関のドアが乱暴にいた。

「ユナ!」

酒の匂いと緒に入ってきたのは翔太だった。

だというのに完全に酔っている。

翔太は私を見ると瞬驚いた。

「なんだ、いたのかよ」

そして優奈さんの肩へ腕を回した。

「俺のいユナ。ろよ」

「翔太、やめて」

優奈さんがく腕を払った。

「お義母さんがいるのよ」

翔太はへらへら笑った。

「姉弟なんだからいいだろ」

の異様さに私は戸惑ったが、酔ったの振るいだけで余計な像をするつもりはなかった。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: