"同じ部署の社員が月30万〜50万円もらう中、私の月給だけは18万円だった" 第5話
午4のい封筒
午358分、私は朝と同じ会議へ入った。窓のない部には田、佐藤、菱田が並び、机の央には額18万円の更が置かれている。私の説求は端へ追いやられ、受領印を押した部分だけがファイルからはみしていた。
「回答を用したわ」
佐藤が差ししたには、《正社員は配置転換および管理業務を負うため待遇が異なる》と1だけかれていた。だが、私が担当している青葉通信の障害対応では、夜の判断も顧客への説も私の責任だった。菱田に部はおらず、転勤した経験もない。
4、与細に並んだ18万円という数字は度も変わらなかった。そのに担当システムは3つから8つへ増え、夜連絡の回数も倍になった。それでも会社が用した説は、たった1だった。
「正社員と私の具体な職務の違いと、4同じ18万円だった算定理由を伺えますか」
「会社が決めた条件よ。それ以の説が必?」
佐藤はボールペンの先で署名欄を叩いた。田も腕計を見ながら、あと2分だと急かす。
「野が更しなければ、来の型更は遅れる。6億4000万円の契約に損害がたら、おのでは払えないぞ。だが、今ここで署名すれば何も問題は起きない」
会社が私を必としているから条件を見直すのではなく、顧客への責任を脅しに使って、また18万円で縛ろうとしている。
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その言葉を聞いても、もう胸は縮まなかった。
午4。私は更へ伸ばされていたペンを取らず、鞄からい封筒をした。
が机に触れたさな音に、自分でも驚くほど胸が静まった。今朝までは、この封筒をす瞬にが震えるとっていた。けれど、私の4を1で片づけたを見たあとでは、迷いは残っていなかった。
「本で契約を満し、更はいたしません」
封筒のには《契約更辞退通》と、会社から更条件を受け取った付、説求への回答が分だったことを記した確認を入れてある。突然仕事を放棄したのではない。提示された条件にせず、期満で契約を終えるという正式な回答だった。
菱田が最初に笑った。
「本気? 44歳の契約社員を今さら雇う会社なんてないよ。謝るなら、まだにうんじゃない?」
田は笑わず、机をく叩いた。
「更を断る類だけ置いて逃げられるとうな。引き継ぎも終わっていない。システムが止まれば、全部おの責任だ」
私は186ページの運用順、3回分の説会案内、240分の録画、文管理システムの受領記録を机へ並べた。田自が12に資料をいた刻も印刷されている。
「追加事項は午3までに面で、とお伝えしました。連絡はありませんでした」
佐藤が記録をめくる横で、田の顔からしずつが消えた。
菱田は初めて更から目をし、186というページ数を指で追っている。
そのとき、会議の扉が3度ノックされた。
「失礼します。青葉通信の黒田です」
黒田取締役、川、法務担当者が入し、私の隣へ黒いファイルを置いた。田はちがり、予定にない訪問だと抗議したが、黒田は表を変えない。
「野さんの雇用面談へをすためではありません。当社と都システム発の契約について、正式な通に来ました」
黒田がファイルをくと、表には《業務委託契約 6億4000万円》と記されていた。