"「異物が入ってる!」老舗そば屋を潰した“32秒の嘘”" 第11話
社の子が消えた朝
翌朝9、黒川の会社は臨取締役会の決定を公表した。
黒川隆司を代表業務からし、舗発に関するすべての権限を止する。森健吾も自宅待とし、部の弁護士を含む調査チームを設置する。昨夜まで公式サイトの番にあった黒川の顔写真は消え、代わりに謝罪文が掲載されていた。
《柚庵様に対する適切な取得交渉、画の編集、コミ投稿への関与が確認されました。関係者の皆様へくお詫び申しげます》
会社の調査では、社内の共フォルダから1分41秒の原本と32秒版の編集履歴が見つかった。部業者への発注記録には、評価のコミ23件と同じ文章が残っていた。取得予算7000万円を承認した資料も確認され、黒川が社内と私たちの双方へ異なる説をしていたことがらかになった。
4、会社は黒川を代表取締役から解職し、本も取締役を辞任したと発表した。森については懲戒処分の続きに入り、画を編集した担当者や虚偽のコミを発注した管理職も、社内調査の対象になった。黒川が座っていた最階の社は封鎖され、業務用端末と類は調査チームが保全したという。
公された謝罪文には、当初なかった1文も加えられた。
《本件を部社員の独断として処理せず、取得を優先した組織の問題を検証します》
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私が専務へ求めたのは、その言葉だった。黒川1が子を失っても、同じ数字だけを追うが次に座ればはない。
警察の捜査は会社の処分とは別に続いた。森と関係者はそれぞれ事を聞かれ、会社の端末や入退記録も調べられた。すぐ全員が逮捕されたわけではないが、夜の侵入、属片の持込み、非通のメッセージが誰の指示でわれたのか、つずつ確認されていった。
属片の検査では、材庫から回収されたものと、保健所へ送られた写真の破片が同じ形状の部品から切り分けられた能性が示された。決めになったのはそれだけではない。森の携帯話に残る位置報、午217分の防犯映像、社内LINEの報告がなり、彼が偶然のくにいただけという説を崩していった。
午、会社の専務と法務担当者が柚庵を訪れた。
2は座敷へ正座し、私と結へくをげた。柚庵のを含む旗艦計画は撤回し、今いかなる取得交渉もわないという面を差しす。画と虚偽のコミについては、各運営会社へ削除と訂正を申請し、の損害についても佐伯を通じて協議したいと申した。
「会社ぐるみではなかった、と言うおつもりですか」
結が尋ねると、専務は顔をげなかった。
「部の者がったとしても、止められなかったのは会社の責任です。
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数字だけを追い、現の異常を見過ごしました」
私は謝罪の面を受け取ったが、許したとは言わなかった。失った数の売より、べ物へ属を入れる計画が実されたことのほうがい。もし防犯カメラがなければ、もし翌朝その袋をけていたらと考えると、今も背がたくなった。
「謝罪は受け取りました。でも、何が起きたかを曖昧にしないでください。黒川さん1に押しつけて終われば、同じことがまた起きます」
専務は頷き、調査結果を公表すると約束した。
画を掲載したアカウントは元の32秒版を削除し、部業者が投稿した23件のコミも順次非表示になった。だが、結は証拠として保した画面を消さなかった。見えなくなったことと、起きなかったことは違う。佐伯の助言どおり、訂正文と削除履歴も同じフォルダへ残した。
2が帰った、私は内を見回した。子は逆さにねたまま、そば釜には蓋が置かれ、簾もしてある。保健所から営業に問題はないと言われても、私自が厨につ覚悟を取り戻すまで、は休んでいた。
その、固定話が鳴った。
「、をけますか。もう度、あなたのそばをべたいんです」
話を切るに、次の着信が入った。予約帳のしい頁に、結が1目の名をき込んだ。