"午前2時、義母に追いやられた離れ" 第12話
86のでされた決定
3、野物流で臨取締役会と株主説会がかれた。
会議の机には、黒い帳、公正証遺言の謄本、達也運送の18枚の見積が並んでいる。由は正が座っていた座ではなく、株主として用された席へ着いた。
正面の型画面には、18件の支払と差額が棒状に並んでいた。赤い部分がを追うごとに伸び、最に送止となった860万円だけがで表示されている。数字のを説されるから、異常さは誰の目にも分かった。
が調査結果を読みげた。22かにわれた自然な支払いは18件、計3,240万円。止された860万円を加えれば、被害が4,000万円を超える直だった。
社内システムの記録は、正の帳と全て致していた。席した役員たちは、赤線が引かれたページを回覧するたびに表をくした。
「これは親父が俺にくれると言っていただ」
呼びされた達也は、まだ同じ主張を繰り返した。
「会社が苦しいは助ける。それが族だろ」
達也は役員たちへ同を求めるように見回した。しかし、誰も目をわせなかった。正の葬儀では涙を流していた次男が、その12には父の帳を奪おうとしたことも、すでに報告されていた。
由は18枚のうち、売却済み両で13便を請求した見積を彼のへ置いた。
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「援助なら、どうして運んでいない荷物の見積を作ったんですか」
「それは事務員の入力ミスだ」
「同じ入力ミスが22かで18回起き、そのたびに達也さんの会社だけがく受け取ったのですか」
達也は答えられなかった。
由は黒い帳を閉じた。自分が声を荒らげる必はない。正が残した18本の赤線が、達也の言葉より雄弁に事実を語っていた。
は役員を見渡し、達也運送との全契約解除、3,240万円の返還請求、部専による追加調査を提案した。由は25%の株式を持つとして、迷わず賛成のを示した。
決議が成すると、達也の肩から力が抜けた。野物流からの入を借返済へ回していた達也運送は、最の取引先と資源を同に失うことになる。
はさらに、今の接触を弁護士経由に限定し、会社資料の持ちしを禁止すると告げた。受付へ返すよう求められた来客用カードを、達也はしばらく握り続けた、乱暴にテーブルへ置いた。父の会社へ自由に入りできる代が、その瞬に終わった。
「兄貴、本当に俺を切るのか」
達也が最にすがったのは誠司だった。
「切ったのは俺じゃない。父さんが止めようとしたを、おが22かも取り続けたんだ」
誠司は弟から目をそらさなかった。
会議のでは、各部署の責任者が結果を待っていた。
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その先には86の従業員がいる。由は、正が守ろうとしたのは野という名ではなく、ここで働く々の活だったのだと改めて理解した。
が次の議題へ移った。
「達也運送との継続契約を承認し、22かにわたって分な確認をしなかった営業本部についても、監督責任を審議します」
内の線が斉に誠司へ向いた。
誠司は反論せず、机のへ社員証を置いた。
「どのような処分でも受けます。弟を信じたのではありません。確認する責任から逃げていました」
営業本部という肩を失えば、収入も社内でのもがる。それでも誠司は由に助けを求めず、自分の署名が残る契約をへ提した。母と弟をかばわないことと、自分の責任を消すことは別だと、ようやく理解したのだった。
由は隣に座る夫を見た。母と弟を切れば、それだけで全てが許されるわけではない。誠司自も、自分の沈黙が会社と妻を傷つけた代償を払わなければならない。
が処分案の類をいた。
誠司に告げられたのは、営業本部からの格だった。