"「一円もやらない」姑と二十六億円の遺言" 第12話
背にいた調査官たちが、斉に類の回収を始めた。
「これらは全て押収させていただきます」
恵子さんはそれを取り返そうと暴れたが、屈な調査官に取り押さえられた。
恵子さんは泣き叫ぶ。
「して、棒。それは私のものよ」
調査官は厳しく告げる。
「いいえ。これらはホワイトリーフ社の所物であり、同にな脱税の証拠物件です。恵子様、美咲様、あなた方にも事聴取のため同をお願いすることになります」
美咲さんは涙を流しながら呟いた。
「どうして、どうしてこんなことに……」
私は彼女の元で静かに囁いた。
「お義父様は、最までチャンスを与えてくださっていたんですよ。もし皆様がお義母様を本当ので支え、私を族として受け入れてくれていたら、私はこの庫の鍵をけないつもりでしたから」
その、の調査官が奥の棚からつのさな箱を見つけた。
調査官はそれを私に差しす。
「ゆき様、これは」
その箱をけた瞬、部の空気が変した。
に入っていたのは、宝でも類でもない。
それは、ある古い写真と通のだった。
それを見た瞬、私は目を見いた。
そこには私がまだらなかった、このの真実が記されていたのだ。
私のがわずかに震えた。
「まさか、お義父様……そんな……」
こののは、私がっていたよりもはるかにく、根いものだったのだ。
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庫のたい空気ので、私はそのさな箱のを凝していた。
に入っていたのは、褪せた枚の写真。
そこには、若かりし頃の義父輔さんと、見らぬの男性が肩を組んで笑っている姿があった。
その男性の面は、私の記憶の底にある、幼い頃にくした父の姿にあまりにも似ていた。
私のから、無識に言葉が漏れる。
「お父さん……」
写真の裏には、義父の力い跡でこう記されていた。
『親友、誠へ。君の残したと君の切な宝物は、私が命に代えても守り抜く。それが、君を裏切った私にできる唯の償いだ』
が震えた。
誠は、私が5歳のに事故でくなった実の父親の名である。
そしてその隣に添えられていた通の。
私は震える指で封を切り、そのを読みめた。
そこには驚愕の真実が綴られていた。
佐藤の今の繁栄の礎となった産会社。
それは元々義父のものではなく、私の父、誠がちげた会社だったのだ。
義父は父の親友であり、共同経営者だった。
しかし、父の、義父は父の遺族、つまり私と母に適切な配分をせず、会社を自分のものとしてきくしていった。
その負い目が、義父のをずっと支配していたのだ。
に座り込んでいた恵子さんが、いつくばるようにして私にづいてきた。
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「何よ、その。ゆき、あんた何を見てるのよ」
恵子さんが私の元にある写真とを奪い取ろうとしたが、調査官がそれを遮る。
調査官は私に尋ねた。
「ゆき様、そのの内容はこのの資産背景にく関わるもののようですね」
私はく息を吸い、顔をげた。
「はい。お義父様がなぜ私に全てを託したのか。その本当の理由がここにいてあります」
私は恵子さんと美咲さんを見ろした。
「今まで私は、お義父様に恩を返すためにこのを支えてきました。自分を拾ってくれた恩だとっていたからです。しかし、現実は逆でした」
私はを握りしめた。
「お義父様は、私の父から奪ったものを私に返そうとしていた。そして自分の実の息子たち、健さんや夫さんが、あまりにも自分勝に育ってしまったこと。父の親友を裏切った自分への罰だと考えていたのです」
私は恵子さんたちに真実を突きつける。
「恵子さん、美咲さん。あなたたちが自分たちのものだと主張していたこのも、もおも。その源流は、私を育ててくれたき父が作ったものだったんです」
恵子さんが叫ぶ。
「はあ?何言ってるのよ。そんなの作り話に決まってるじゃない。お義父様がそんなことするわけないわ」
私はに同封された証拠を示した。
「には当のの取引記録や、株の譲渡に関する裏の契約のコピーまで同封されていました。