みかん小説
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"ドアの黄色の付箋" 第6話

と言って寝へ向かった。 反撃の駒は、すべて揃いつつあった。

翌朝、私はいつも通りのに目を覚ました。

洗面所で顔を洗うフリをしながら、鏡に映る自分を観察する。ここ数週、ずっとじていたさと、皮を剥ぐように蝕まれていた考のモヤ。原因が「薬」だと分かった瞬、プラセボ効果すら消えり、りでが冴え渡っていた。

キッチンのカウンターには、修がわざわざ淹れてくれた温かい湯と、あのサプリメントのボトルが置かれていた。

「理、おはよう。サプリ、しておいたよ。ちゃんとんで会社きなよ」

スーツに着替えた修が、爽やかな笑顔で声をかけてくる。

「ありがとう、修。ってきます」

私は修の目ので、に収めたカプセルをに運ぶ振りをし、湯をみ干した。修が満そうに頷くのを確認してから、舌の裏に隠したカプセルを、ポケットののティッシュへ素く吐き捨てた。

修が社した、私は会社へ体調良の連絡(すでにの範囲内)を入れ、始した。

向かったのは、代の友・麻が勤務する都内の薬剤解析ラボだった。

「理、これ……どこでに入れたの?」

顕微鏡と成分分析装置から顔をげた麻の表は、刻そのものだった。

「やっぱり、ただのビタミン剤じゃないのね?」

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「ええ。い催眠作用と抗作用を持つ未承認の精神阻害薬。常用すると自律神経が崩壊して、覚や刻な記憶障害、躁鬱症状を引き起こすわ。……こんなの、毎まされたらで精神病院きよ。体誰が?」

「……ありがとう、麻。分析結果の正式な鑑定、作ってもらえる?」

「もちろん。警察に駆け込むなら、いつでも証言するわ」

から鑑定の即を取り付けた私は、そのまま弁護士事務所へ向かった。 担当の法務弁護士・神は、私が提示した「隠しカメラの映像データ」「隠蔽された百万円の借」「偽造された千万円の保険契約」、そして「麻の毒理分析結果」をに、静かにメガネの押しげた。

「……田さん。これは完全な殺未遂、および詐欺未遂犯罪です。今すぐ警察へ告訴状を提できます」

「いいえ、神。今警察を呼んでも、夫は『母が勝にやった』と逃げ、義母は『息子のために良かれとってやった』とトカゲの尾切りで終わる能性があります。が逃げを失う、決定な瞬で逮捕させたいんです」

弁護士は私の徹なを見て、フッと角をげた。

「いいでしょう。では、相が“罠にかかった”と確信するまで、完璧な被害者を演じ切ってください」

そのの夕方、帰宅した私は、リビングのソファで「演技」

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を始めた。

髪をし乱し、虚ろな目で壁の点を見つめる。 帰宅した修がドアをけた瞬、私はビクッと体を震わせ、おびえた声をげた。

「あ……修……? ゴメンなさい、私……今、会社休んじゃったの。なんだか、部に誰かがいる気がして……怖いのお菓子の箱がいたの……」

修の目が、瞬怪しくった。ニヤリと歪みそうになる元を、必に抑え込んでいるのが分かる。

「理丈夫か!? 落ち着けって!」

修は駆け寄り、私を抱き締めながら背をさすった。そのびで微かに震えていた。

「そうか……ついに覚まで見えるようになったか……に。丈夫、俺がついてるからね」

「修……私、がおかしくなっちゃったのかな……」

「そんなことないよ。でも、のためにおふくろにも来てもらおう。理を作るのは危険だ。おふくろにしばらくこのに泊まってもらって、理の面倒を見てもらうのが番だ」

「え……お義母さんが、泊まるの……?」

「ああ。おふくろならだろ? 俺たちで、理をしっかり支えるからさ」

修はすぐさま義母に話をかけた。 スピーカーフォンから聞こえる義母の声は、隠しきれない歓に満ちていた。

『まあ! 理さん、そんな状態なの!? に……分かったわ、今すぐ着替えを持って伺うわね! 私がく“護”してあげるから!』

話を切った修は、私に優しく微笑みかけた。

「よかったな、理。これでだ」

「ええ……ありがとう、修」

私は修の胸に顔を埋めながら、静かに目を閉じた。

虫たちが、自らんで私の張り巡らせた蜘蛛の巣へとを踏み入れてくる。

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