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"乳がん手術日にゴルフへ行った夫の末路" 第13話

唐揚げだった」

そこまで言って、ようやく私はし笑ってしまった。

乾いた笑いだった。

笑ってしまうしかないくらい、どうしようもなかった。

それから私は、優馬のことを話した。

保育園から話があったこと。

1で迎えにって病院へ連れてったこと。

既読だけついて返事がなかったこと。

夜になって帰ってきた啓介が、「したことなくて良かったじゃん」と言ったこと。

全部話した。

は静かだった。

壁の計の音だけが聞こえた。

母は湯呑みを置いて、しだけ窓のを見た。

それから私に線を戻して、ゆっくり言った。

「ゆかが笑っていられることが、1番事よ」

責める言葉じゃなかった。

急かす言葉でもなかった。

ただそれだけだった。

でも、それで分だった。

私は湯呑みを持ったまま、しばらく何も言えなかった。

「お母さん、もう無理かもしれない」

声にした瞬、胸の奥に押し込んでいたものがようやくた気がした。

母は静かに、1回だけ頷いた。

「うん」

それだけだった。

でもその言に、私が欲しかったものが全部入っていた。

泣くかとった。

でも、涙はなかった。

その代わり、ずっと固まっていた肩がしだけ緩んだ。

「今まで、優馬のためにしようってってた。父親がいる方がいいかなって。私がすれば済むならそれでいいのかなって」

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私は本音を漏らす。

「でも違った。昨、はっきり分かった」

私はそこで、ようやく自分の本音を言えた。

「あのにいたら、優馬まで軽く扱われる。もう見てられない」

母はすぐに答えなかった。

しばらくしてから静かに言った。

「ゆかがそうったなら、それが答えだよ」

その言い方がありがたかった。

婚しなさいとも言わない。

もうし様子を見なさいとも言わない。

私が自分で決めることを邪魔しない。

でも、ちゃんと受け止めてくれる。

それが母だった。

私は湯呑みを置いて、がった。

「もうくね。優馬が帰るに、夕飯の買い物しておかなきゃ」

母が湯呑みをげながら言った。

「また来なさい」

くを言わないだった。

でも必なことはちゃんと言ってくれるだった。

帰りので、私はハンドルを握りながら何度もその言葉をしていた。

泣いて終わりにはしない。

今度はちゃんとく。

その夜、優馬を寝かしつけてから、私はダイニングテーブルに座った。

啓介はまだ帰っていなかった。

リビングは静かだった。

ノートを1冊いて、ペンを持つ。

最初にいたのは、じゃなくて数字だった。

私名義の座の残

料、パートの支額と勤務

賃の相、保育料、費、費、通信費。

私と優馬の2で暮らすなら、何がいくら必か。

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数字を並べていくと、議なくらいえていった。

これはもうしいとか悔しいとか、そういう話じゃなかった。

作業だった。

現実を1つずつ確かめて、順番をつけていく作業。

仕事帰りに、へ寄った。

保育園からすぎない所。

母のにもきやすい所。

2で暮らせる広さ。

担当の女性は事を聞こうとはしなかった。

参考までにと言えば、それで分だった。

テーブルの取り図が3枚並んだ。

1枚は築数がしい代わりに狭かった。

1枚は広いけれど保育園からかった。

の1枚は、古かったけれど当たりが良くて賃もなんとか届く範囲だった。

私はそのをしばらく見ていた。

「ここで暮らせる」

った瞬、胸の奥で何かが解けた。

できる。

私はこれをやれる。

その覚が、像以きかった。

母に相談すると、即答だった。

りない分は最初だけ私がすから、配しなくていい。でも、返せるようになってから返しなさい」

い言い方ではなかった。

でも、迷わせない言い方だった。

私はそのげた。

弁護士も調べた。

親権のこと、養育費の相、財産分与、別居の段取り。

らないことばかりだった。

でも、らないままでいるより、1つずつっていく方がずっと楽だった。

何もしないでいるの方が1番怖い。

それがようやくわかった。

荷物は急がなかった。

1度にかしたら気づかれる。

だからしずつだった。

使っていない器、季節れの、本、アルバムの部、優馬が赤ちゃんの頃の写真。

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