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"乳がん手術日にゴルフへ行った夫の末路" 第9話

その全部が始まるに。

啓介はゴルフの駐を入れていた。

「仕事じゃなかったんだ」

声にしたのは、確認のためだった。

言葉にしないと、自分でも信じきれなかった。

でも、もう疑いようがなかった。

レシートだけなら、まだ苦しい言い訳ができたかもしれない。

誰かのものが紛れたとか、たまたまだとか。

でも、駐券まである。

も、も、所も、全部揃っていた。

私はったまま、あのの朝をしていた。

母が「丈夫」と言ってくれた声。

ストレッチャーのたさ。

に見た廊井。

あのの私は、本当に仕事なら仕方ないとっていた。

啓介だって来たかった、でも来られなかった。

そうやって自分を納得させていた。

違った。

来られなかったんじゃない。

来る気がなかったのだ。

私は駐券を元の所に戻した。

レシートも帳のにそのまま残してある。

証拠を握って問い詰めようとはわなかった。

その鳴ることもできた。

泣きながら責めることもできた。

でも、そんな気持ちはもうなかった。

りより先に、もっとくて静かなものが胸の底に落ちていた。

終わった、とった。

はっきりと。

に戻ると、さっきのコップがまだ流しに置かれていた。

私はそれをに取って、でゆすいだ。

スポンジで洗って伏せた。

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その連の作が、妙に静かだった。

コップを棚に戻したさな音がした。

その音が、何かの終わりの図みたいに聞こえた。

私はダイニングチェアに座って、しばらく何も考えなかった。

啓介の顔も、言い訳も、もうどうでも良かった。

あの朝、私は1へ入っていった。

母だけがいた。

夫はいなかった。

そして、その理由はもう分かった。

その事実をった瞬、私ので何かが音もなく切れた。

りより先に、何かが終わっただった。

レシートと駐券を見つけたも、私は啓介には何も言わなかった。

問い詰めようとえば、いつでもできた。

夕飯の席でも、寝るでも、朝の忙しいでも。

でも、それ気になれなかった。

言ったところで、返ってくる言葉が分かっていたからだ。

そして私は、その言い訳を聞きながらまた黙る。

今更騒いでも仕方ないと自分に言い聞かせる。

そこまで簡単に像できた。

それが1番きつかった。

もうこのの言い訳の種類まで分かる。

分かるくらいには、緒にいた。

だから私は言わなかった。

言わないまま、活だけが続いていった。

朝が来る。

優馬を起こす。

着替えをさせる。

ご飯をべさせて保育園へ送る。

仕事へって、帰りにスーパーへ寄って夕飯を作る。

呂に入れて、寝かしつける。

私はいつも通りにいた。

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啓介もいつも通りだった。

仕事へって、帰ってきて、べて、寝る。

たまににいるがあっても、の流れには乗っていなかった。

表面だけを見れば、何も壊れていないだった。

でも、あのを境に私のでは全部変わっていた。

啓介が何を言っても、みたいには入ってこない。

嫌も、言い訳も、会話も、どこかくで鳴っている音みたいだった。

っているというのとも、し違った。

もう何も期待していなかったのだろう。

術のに来なかったこと。

しかも本当は仕事ではなかったこと。

その事実が、私ので静かに居続けていた。

私はそれを帳の透ポケットに挟んだまま、毎を回していた。

啓介はその横で、何もらない顔をしていた。

その普通さが気悪かった。

から見れば、変わらない夫婦だったとう。

保育園の送り迎えがあって、仕事があって、夕飯をべて、子供を寝かせる。

どこにでもある族に見えたかもしれない。

でももうはとうに終わっていた。

私は何も言わなかった。

何も言わないまま、毎しずつ確信していった。

このは、あのだけ特別にたかったわけじゃない。

ずっとこうだったのだ。

私自が見ないふりをしていただけだった。

話が鳴ったのは、午2し過ぎた頃だった。

会社の机ので、類を揃えていたが止まった。

画面には、保育園の番号がていた。

このの園からの話は、それだけで胸がざわつく。

私はすぐにた。

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