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"乳がん手術日にゴルフへ行った夫の末路" 第6話

術のも優馬を迎えにって、晩御飯をべさせて、寝かしつける。

今朝送りしてから、ここへ来ている。

それをまるで、当たりみたいな顔でやってくれている。

「連絡帳に、先からお返事もあったよ」

母が微笑む。

「お母さん頑張ってねって、いてくれてた」

私はうまく笑えなかった。

頑張ってるのは私じゃなくて、母だ。

入院、夫から届いた連絡はほとんどなかった。

術の当の夜に1通。

の昼に1通。

私が退院の予定を返すと、返ってきたのは『解』だけだった。

入院でそれだけ。

話は1度もなかった。

その代わり、母からは毎連絡が来た。

『優馬、今は保育園でお芋掘りしたみたい』

『晩御飯うどんにしたよ』

『お呂入って、もう寝た』

々、写真も送られてきた。

だらけの靴を持って笑っている優馬。

パジャマ姿であくびをしている優馬。

クレヨンを握ったまま机に肘をついている優馬。

私はそれを見るたびにして、同に辛くなった。

本来なら、啓介がやるべきことだった。

なくとも、半分は。

ある、母が売で買ったおにぎりをテーブルに置きながら言った。

「優馬の履き、もうきつそうだったから買っておいたよ」

私は顔をげた。

母は病院に来るに優馬を保育園へ送り、帰りには履きを買っている。

私はベッドので、その話を聞いているだけだった。

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啓介は分、優馬の靴のサイズもらない。

退院のの夜。

母から話があった。

「今は私が寝かしつけるから丈夫」

母はるい声で言う。

「啓介さん、遅いみたい」

るい声だった。

でもその奥に、疲れがあるのは分かった。

60を過ぎた母が、朝から晩まで私の代わりにを回している。

私は病でスマートフォンを握ったまま、何も言えなかった。

退院当

病院の自ドアをると、啓介は駐の横にっていた。

スマートフォンを見ていた。

私に気づいて、ようやく顔をげる。

「荷物、それだけ?」

彼が聞いた。

「うん」

私が答える。

「それだけ」

言うと、啓介は先に歩きした。

荷物を持とうともしなかった。

を貸そうともしなかった。

私は歩遅れて、その背を追った。

歩くたびに、胸の傷が引きつれた。

に乗るも、シートベルトを締めるも、傷に触れないようにそっとかなければならなかった。

啓介が、私がシートベルトを締め終わるにエンジンをかけた。

「まだ?」

彼が苛ったように言う。

「あ、ごめん」

私は謝った。

そう言って、彼はまたを向いた。

「お帰り」はなかった。

「良かった」もなかった。

丈夫だった?」もなかった。

「優馬の洗濯物、やっといたから」

彼が運転しながら言う。

「畳み方分かんないのは、そのまま置いてある」

業務報告みたいな調だった。

しして、したように付けした。

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「ああ、保育園からなんか封筒来てた。テーブルに置いてある」

を見てもいないのだ。

末の、集袋だとう」

私が言うと。

「ああ、そうなんだ」

彼は軽く流した。

来るものなのに、このらない。

に着いてからりて、より先に嫌な予がした。

玄関のドアをける。

啓介は先にさっさとへ入っていった。

私は歩遅れてがった。

靴を脱ぐだけで、腰を曲げるのが辛い。

壁にをつきながら、ゆっくりを抜く。

胸の傷がじんと痛んだ。

ようやくがって、廊の先に目をやった。

洗面所の扉が半きになっていた。

洗濯には、畳まれていない洗濯物がになっている。

優馬のTシャツ、タオル、啓介のワイシャツ。

そのから、だらけのスモックが覗いていた。

、保育園で使うものだった。

リビングのテーブルのには、保育園バッグが置きっぱなしになっていた。

連絡帳はに入ったままで、かれた形跡がない。

から何かかれていても、このは見ていないのだろうとった。

さらに数歩んだところで、流しの隅に筒が転がっているのが見えた。

蓋がいたままで、にお茶がし残っていた。

が回っていたんじゃない。

母が回してくれていただけだった。

母がいない、このはただ止まっていただけだった。

その凍庫をける音がした。

啓介はもう台所にって、ガサガサと凍庫を漁っていた。

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