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"四十七万円を母に送った夫への逆襲" 第16話

彼は机をドンと叩いた。

「みさき、おはいつも法律だの類だのとうるさいんだよ」

彼は反発する。

「夫婦のでそんなにピリピリする必があるのか」

私はし首を傾げた。

自分でも驚くほど穏やかな声で言った。

「あなたがティーポットを壊したは、私がピリピリしてると言う」

彼を見つめる。

「250万円を無断で引きしたは、夫婦だからと言う」

私は首をかしげる。

「じゃああなたのこの為を、どう呼べば気が済むの?」

は黙り込んだ。

顔が赤くなり、そして青ざめた。

言い逃れができないと悟ったのだ。

私は誓約を彼の方へ押しやった。

「24あげる」

私は条件を提示する。

「250万円全額を私の座に返すか」

を指差す。

「この類にサインして、あなたが無断で使い込んだ借であることを認め、第者の証てて分割で返済するか」

彼を見据える。

「どちらかを選びなさい」

私は宣告した。

「もし何もしないなら、私は正式な続きを踏むわ。約束の交渉はしない」

彼は目を丸くした。

「俺を脅してるのか」

私は首を横に振った。

「いいえ」

静かに言う。

「通告しているの」

しばらくして彼は声を落として願し始めた。

「落ち着いてくれ」

彼は懇願する。

「俺も追い詰められてたんだ」

彼はすがるように言う。

「業者がうるさくて。俺が払わなきゃ母さんが田舎できていけなくなるんだよ」

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きていけない」という言葉を聞いても、以のような痛みはじなかった。

ただ疲労だけがあった。

私はゆっくりと言った。

「追い詰められたなら、自分の力で解決しなさい」

私はややかに言う。

「私のおを使わないで」

さらに告げる。

「誰かを助けたいなら、自分の責任の範囲内でやりなさい」

彼を見つめる。

「あなたは私の境界線を完全に踏み越えたのよ」

私はがり、寝に入って鍵をかけた。

逃げるためではない。

呼吸をえるための静かな空が必だったからだ。

その夜、私は泣かなかった。

布団の端に座り、暗い画面の携帯話を見つめていた。

では、証拠、為、対策といった全ての素が理されていた。

類という確な形にしなければ、境界線を理解できないがいるのだと悟った。

そしてその境界線をはっきりさせる以に、もうは残されていなかった。

翌朝、私はとてもく起きた。

昨夜子で寝たのか、ったのかはどうでも良かった。

私にとってなのは1つだけ。

24の猶予はすでに始まっており、でその期限を延ばすつもりは切ないということだ。

黒いお茶を入れてんだ。

証拠の入った子保領域を再び確認した。

取引記録、送、受け取り報、からの通の複写。

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全てそこにある。

私はそれらを印刷し、い表の挟みに綴じた。

酷にえるかもしれない。

だが、私にとってはの杭を打ち込むような作業だ。

杭がしっかりしていなければは落ち、私が川に落ちることになる。

私が勤の準備をしていると、が寝からてきた。

りとが入り混じった目で私を見た。

「本当にやるつもりなのか」と彼が聞いた。

私はく答えた。

「あなたが先に本当にやったのよ」

彼は顔をしかめた。

「今策にってる。あと数待ってくれ」

私は靴を履きながら、振り返らずに言った。

「どうやって策するの?」

ややかに問う。

「また誰かから盗むつもり?」

は黙った。

その沈黙こそが、最も確な答えだった。

私は扉をけた。

「期限が来たら言った通りのことをするから」

いつも通りに勤したが、もうただ耐え忍ぶだけの気持ちはなかった。

には確認項目が並んでいた。

への通、弁護士との相談、財産の保全、必であれば婚調

そして何よりなのは、2度と同じことを繰り返させないことだった。

昼休みに弁護士からい連絡があった。

追加で必類のリスト、正式な内容証郵便の送り方。

そして共財産の隠匿を防ぐための保全措置の順だった。

私は1つずつ読み、で印をつけた。

みで事を荒てたいわけではない。

もう目をつぶって丸く収めることができないところまで追いやられたから、こうしているのだ。

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