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"四十七万円を母に送った夫への逆襲" 第7話

「なあ、とりあえず5万円だけ振り込んでくれないか」

彼は笑いを浮かべる。

「来返すから」

私は彼を見た。

その優しさのろにある計算を、はっきりと見透かした。

「どうやって返すの?」

私は静に問う。

「また、誰が管理しても同じだって言葉でごまかすつもり?」

彼は顔をこわばらせ、赤くなった。

自分が権力を振りかざすために使った言葉を、逆に取られたからだ。

を振り払った。

「君は本当に話が通じない女だな」

彼は吐き捨てるように言う。

「女がそんなにだと……」

私は静かに遮った。

「折れるとでも?」

私は彼を見据えた。

配しないで。私がなのは、折れないためだから」

彼はを止めた。

しばらくして、の鍵を掴んだ。

乱暴に部ていく。

扉が激しく閉まる音が響く。

そして、廊っていく音が聞こえた。

庫へき、しして戻ってきただった。

彼の顔は、よりもさらに悪くなっていた。

聞くまでもなく像がつく。

1回ごとのは、彼の財布を容赦なく削ったのだ。

燃料代は言うまでもない。

彼は携帯話を机に投げした。

をぶちまけるように言った。

「管理を払わされた」

彼はを抱える。

までに決めの更をしないと、このままじゃ破産するぞ」

私は温かいお茶を杯注いだ。

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彼のに静かに置く。

「なら、更続きをすればいいじゃない」

彼は目を暗くして私を睨んだ。

「おがないだろう」

私はく答えた。

「あなたのおは、あなたが自分で振り分けたはずよ」

は静まり返った。

の音だけが響く。

窓のを見れば、は煌々と輝き、は絶えなく流れている。

ここでは、親孝かどうかなど誰も問いはしない。

通りにおを払えるかどうか。

それだけが問われるのだ。

はそこに座り込んだ。

の厳しい現実を、初めて理解したようだった。

見栄だけではの燃料は買えない。

そして3万円では、彼がする物語の主公にはなれないのだと。

その夜、私はいつもよりく帰宅した。

誰かを気遣ったからではない。

私自の約束を守るためだ。

これまで、波を避けるために黙って処理してきた固定費の確認事項があった。

季節はもう乾燥した空気に変わり、らなくなった。

だが、廊を吹き抜けるたかった。

りる。

かりは均等に灯り、防犯映像の械がの目のように点滅していた。

自分のの扉をけた。

は真っ暗だった。

私は歩踏みとどまった。

節約のためにかりを消している暗さではない。

力が絶たれた暗さだ。

壁のボタンにを伸ばし、何度か押してみる。

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いつものさな音はせず、ただ乾いた沈黙があるだけだった。

携帯話のかりをつけた。

の空ると、隣のるく映像器の音が漏れ聞こえてきた。

この建物全体のではないらしい。

に戻り、配盤や計器を確認したが異常はない。

ただ、玄関の扉に1枚のが貼られていた。

『お支払い期限経過による送止のおらせ』

私はそれを読み終えた。

携帯話を机に置き、子に座った。

議と慌てることはなかった。

これまで私が期通りに払ってきたものが、ただ本来の姿に戻っただけだとじた。

期限を過ぎれば、止められる。

都会の活には、夫と喧嘩しているからという事を汲み取ってくれるような甘さはない。

8を過ぎて扉がいた。

が入ってきた。

靴を履いたまま、習慣通りに鍵を棚に放り投げる。

かりのボタンを押す。

つかない。

もう度押す。

やはり暗いままだ。

「あれ?」

彼は驚きと苛ちの混じった声で、私を振り返った。

か?」

私はく答えた。

「違うわ」

じゃないなら、なんでこんなに真っ暗なんだ」

彼は携帯話で元を照らした。

盤の方へ歩いていく。

「君、何をしたんだ?」

私は座ったまま、ただ事実を告げた。

「止められたのよ」

きを止めた。

「止められた。誰に?」

私は扉に貼られたを指差した。

力会社に」

彼はをひったくるように読んだ。

振り返って声を荒げた。

「なんで期限切れなんだよ。君、気代払ってないのか?」

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