みかん小説
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"毎日1センチ狭くなる庭" 第13話

を完璧に描き切っていたのだ。

「すまない……すまない、美咲さん……」 老面にを擦り付け、ボロボロと涙をこぼした。 「ワシがもっとく警察に駆け込んでいれば……君のような被害者をさずに済んだのに……」

贖罪のためにのすべてを捧げ、で狂気と戦い続けてきた老。 そして、その罪を利用して私を獄へ突き落とした、夫の健太と野寺次郎。

私は老の肩に優しくを置き、ゆっくりとたせた。

「清さん。あなたが謝る必はありません」

私の声から、揺らぎは完全に消えていた。氷のようにたく、どこまでも冴え渡る決が胸を満たしていた。

「悪いのは、あなたの罪を利用して私を騙した、あのです。清さん……お願いがあります。あなたが40記録し続けてきた、その観測データ……私に貸してください」

は目を見いた。

「それを使って、何をする気だ……?」

「あのを、私がこので『清算』します」

、私は老から、40分の罪と真実が詰まったいバインダーをしっかりと受け取った。

主婦の反撃のカードは、すべて揃った。

清さんから受け取った40分の観測バインダーを、私は自分のバッグの底、着替えの奥くに慎に隠した。

これで、あのの罪を暴く「科学根拠」はに入った。だが、裁判や警察をかすには、もうつ絶対なピースが必だった。

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健太と次郎が、この危険を「っていて」「に」私をハメたという、言い逃れのできない決定な『志の証拠』だ。

私はすぐさまを起こした。 ネットで購入していた超型のICレコーダーを2台準備し、1台は健太の斎のデスクの裏側に、もう1台はリビングのソファの隙に、粘着テープでしっかりと固定した。さらに、自分のスマートフォンの録音アプリもいつでも起できるよう設定を済ませた。

罠は張った。あとは、愚かな獲物が自らくのを待つだけだった。

そのチャンスは、拍子抜けするほどく訪れた。

その夜11過ぎ。 は相変わらず激しいり続いていた。健太は「斎で仕事をする」と言って部に引きこもっていたが、やがてリビングへとりてきた。玄関のドアが静かにく音が聞こえ、誰かが入ってきたのだ。

私はベッドので息を殺し、そっと寝のドアを数ミリだけけた。

リビングから聞こえてきたのは、健太と、昼に会ったあの男——野寺次郎のい話し声だった。次郎は傘から滴るに散らしながら、苛った様子でソファに腰掛けたようだった。

「健太くん、状況は芳しくないぞ」 次郎の酷な声が、暗い廊まで響いてきた。

「兄のやつ、相変わらず毎朝杭を打ち込んでいやがるだろう。今の酸性廃液の層が気に膨張した。

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盤の圧縮限界を超えている。……このは、もう数も持たんかもしれん」

「数!?」 健太の焦ったような声が聞こえた。 「おいおい、次郎さん! 話が違うじゃないか! なくともあと半は持つって言ってたろ!? 俺は美咲の貯から1,000万円させて、おから500万円のキックバックを受け取ったんだぞ! こんなにく崩落されたら、俺の計画が狂う!」

「声を落とせ!」 次郎がした。 「あの女(美咲)は寝ているんだろうな?」

「ああ、昼散々脅してやったからな。部で怯えて寝てるよ。……それより次郎さん、が崩落したら俺のはどうなるんだよ!?」

私は物で、ICレコーダーの受信画面を凝しながら、スマホの録音ボタンを静かに押した。 画面の音波のグラフが、激しくがっていた。完璧に拾えている。

次郎がややかにで笑う音が聞こえた。

配するな。が全壊すれば、自然災害として処理できる。特殊盤の特例保険と災保険の損害補償で、億単位の保険りるはずはえてある。おには予定通り、保険からさらに1,000万円乗せしてやるよ」

「マジかよ……! 1,000万乗せ!?」 健太の声に、隠しきれない卑しい歓が混じった。

「ただしだ」と次郎が釘を刺すように言った。 「あの女が事態に気づいて、瑕疵担保責任だの警察だのに駆け込まれたら全額パーだ。保険会社も調査に入る。

事故が起きるその瞬まで、あの女をこのに繋ぎ止めておけ。

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