"没落夫と偽りのお嬢様が堕ちた地獄" 第21話
アミは顔をげ、必に叫んだ。
「彼はそんなじゃないもん!」
ナオトはややかに告げた。
「実は先、おの倫相に会いにったんだよ。言文句を言ってやりたくてな。その男が勤めてるホストクラブまでってきた」
アミの顔から血の気が引いた。
「あ、やだ……とかしてないよね?」
「それが、話すらできなかったよ。『もうを辞めた』って言われてさ」
「え……?」
「やっぱりおもらなかったんだな」
アミの瞳が恐怖で見かれた。
「え? え? らない……嘘だよね?」
「なんかいきなりんじゃったらしいぞ。まあ、ぶのはホストにはよくあることらしいが……おも騙されたんじゃないか?」
アミは震えるでバッグからスマートフォンを取りした。
「ちょっと待って! そんなわけないから、彼に話してみる! 何かの違いだよ、嘘だよね……? ねえ、何で繋がらないの!?」
ナオトは静に尋ねた。
「留守になるじ?」
アミは画面を見つめたまま直した。
「『現こちらの番号は使われておりません』って……どうしよう……」
ナオトはちがり、酷に宣告した。
「責任はおに取ってもらうからな」
アミは縋り付くようにナオトのズボンの裾を掴んだ。
「そんな……! 介護の親と同居してあげてるんだよ、私!」
ナオトはたくそのを振り払った。
「おいおい、おは何もしてないだろ。むしろ母さんの貯でみ歩いたりして恩恵を受けてるじゃないか」
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「それは……!」
「とにかく、おとは婚だ。慰謝料もきっちり請求するからな」
アミは涙を流しながら絶叫した。
「待って! 実は……倫相を売1位にしてあげたくて、ツケもしたの……!」
ナオトは呆れ果ててを鳴らした。
「そうかよ。詰んだな」
「だから、あなたに捨てられちゃうとに迷うことになっちゃう! 婚はしたくない! お願い……お願いだから婚しないで!」
「断る」
「本当にごめんなさい! お母さんにも謝るから! 私が違ってた! ホストに入れ込んで愚かだったよ!」
ナオトは玄関へ歩きながら、ややかに言い放った。
「もっとく気づいて欲しかったよ。……しっかし、母さんの予が当たってたことに驚きだ。やっぱり経験者は違うよな。まさに『経験者は語る』ってこのことだよ」
その、ナオトはアミに正式な婚届を突きつけ、慰謝料を請求した。アミが横領した義母のは、事態をって激したアミの両親が全額をて替えて返した。両親はアミを親族が経営する方の零細企業に送り込み、料引きで借を返済させるを選ばせた。完済までには数をするという。
逃したホストは余罪数の結婚詐欺師としてもなく警察に逮捕されたが、騙し取られたが戻ることはなかった。方、ナオトの母は献なリハビリの結果、奇跡な回復を見せ、杖を使えば自力で歩できるまでに復した。
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自した活を取り戻した母と、転仕事に打ち込むナオトは、平穏で温かな々を静かに取り戻した。
末の夜、計簿とクレジットカードの細を突きわせていたマリナは、あまりの額に目を見張り、リビングのソファでくつろぐ夫のヨシヒコを振り返った。
「ねえ、ヨシヒコ。今のカード請求がとんでもない額になってるんだけど、何かいもの買った?」
ヨシヒコはスマホのゲーム画面から目をさず、気のない声で返した。
「ああ、ゴルフ具とかキャンプ用品とか々買ったけど」
マリナは細を握りしめ、眉を吊りげた。
「何で相談もなく、度にそんな量の買い物をしちゃうかな」
ヨシヒコはわずらわしそうに舌打ちした。
「必になったタイミングがちょうどなっちゃっただけなんだよ。仕方ないだろ。ゴルフ具は取引先の接待でも使うから絶対に必だしさ」
マリナはテーブルのに細を叩きつけた。
「分かるけどさ、最支が収入を回ることが増えてるよ。『貯してマイホーム買おう』ってあなたが言いしたことじゃん。なのに私ばかり節約して……こんなの公平だよ。これ以貯を崩したくないから、あなたもおの使い方をもっと考えて!」
ヨシヒコはスマホを放りし、馬鹿にしたような笑みを浮かべて胸を張った。