"没落夫と偽りのお嬢様が堕ちた地獄" 第12話
「そんな……そんなの嘘だ! 嘘に決まってる!」
「随分と惚れ込んでるんだね」
「当然だ!」
リョウタは顔をげ、必に叫んだ。
「彼女はの誰よりも俺のこと分かってくれるんだ! いつも俺の欲しい言葉をかけてくれるし、彼女から癒しをもらってた! 俺にとってかけがえのないなんだ! 彼女の純粋な気持ちを俺は信じる!」
シオリは底呆れ果てたように息を吐いた。
「純粋な女は、庭のある男性と交際なんてしないよ」
「それは……」
「まるで詐欺師みたいな女だね。常套段みたいに聞こえるよ、私には。『誰よりも自分を分かってくれる』『優しい言葉をかけてくれる』『常に癒しをくれる』『かけがえのないになる』『純粋を装う』……まんまじゃん」
その夜、リョウタはシオリの言葉を否定するため、浮気相に連絡を取った。翌朝、目のに隈を作ったリョウタは、テーブルでコーヒーをむシオリに詰め寄った。
「浮気相に確認したぞ! 浮気なんてしてないって言ってた! 封筒に入ってた写真は、全部おが捏造したものだと言ってたぞ!」
シオリはカップを置き、淡々と返した。
「あっそ」
「今、写真なんていくらでも捏造できるからな! よく見ると所々に修正した写真の特徴が見られるって言ってた!」
「だから?」
「だから、俺は彼女の言うことを信じる!」
リョウタは胸を張り、自分に言い聞かせるようにまくしてた。
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「彼女はよく写真を修正するから、そういうことには詳しいらしい。女がSNSに写真を載せるはまず加するだろう! 確かによく見たら修正してそうな写真だって俺もうし!」
「あらそう。どうぞご自由に。私は真実しか言ってないけどね」
「嘘つくな! どうせ浮気された腹いせに俺たちの関係を壊そうとしたんだろ! なんて女だ! おとは婚して正解だったようだな!」
シオリは乾いた笑いを漏らした。
「あんたさ、流にアホすぎ。まあ、だからこそ騙されるんだろうけどね。愚かすぎて話にならないから、勝にしなよ」
「お、そんながり言ってるけど、内捏造がバレて焦ってんだろ!」
「焦ってるのは浮気相の方だとうよ。苦しい言い訳しちゃってさ。まあ、そんな苦しい言い訳を鵜呑みにする更なるアホがあんただけど」
リョウタは拳を握りしめた。
「おがどんな細をしようとも、俺は彼女を選ぶ! 妨害になんか負けない!」
「はいはい、お疲れ様」
「絶対に彼女と結婚するって決したんだ! だから彼女からの提案を受けることにした!」
シオリは眉をわずかにかした。
「……提案?」
「そうだ! さっさと入籍してしまおうって話になったんだよ! おが妨害してくるからな!」
「はあ……その彼女がそうしようって?」
「そうだ! おなんかに邪魔されないように、すぐに夫婦になってやるからな! 居も探してあるんだ。
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が見える丘のにつ、赤い根の軒だよ。俺も彼女も目で気に入ったんだ。そこで俺たちは幸せに暮らすんだ!」
シオリは淡な線を向けた。
「が見える丘のは素敵だけど……そんなおあるの? あんた、私に分の慰謝料を払って財産分与もしなきゃいけないのに」
「そんなもん、余裕に決まってんだろ!」
リョウタは々に言い放った。
「これからきい買い物するは、夫婦のを使うんだからな! 専業主婦のおと違って彼女はバリキャリなんだ! の版社に勤めてるんだぞ! だからこそなんてチョロいんだよ!」
シオリは帳のメモをいし、憐れむように目を細めた。
「ほうほう……版社ね。私の調査結果とはだいぶ違うね」
「おが言ってることはどうせ全部ハッタリかガセだろ! もう度と騙されないからな!」
「まあ、別にどうでもいいか。リョウタがどうなろうと、私にはもう関係ないしね。そんなことよりく財産分与しようよ。リョウタが浮気相に騙されてるって気づくに慰謝料も払ってほしいの。でし渋られると困るから」
「いいけど、おくここからてけよ! このマンションは解約するからな!」
「いいよ。このマンションにいいいはないし、未練はないから」
婚届は受理され、シオリは約束通りの慰謝料と財産分与を受け取って速やかに転居した。