"没落夫と偽りのお嬢様が堕ちた地獄" 第2話
平線をたどる論に終止符を打つように、カズシは乱暴に寝のドアを閉めて引きこもった。リビングに残されたリエは、めきったマグカップを片付けながら、夫とのに横たわる決定な亀裂を静かに自覚していた。
翌の朝、支度をえていたリエのもとへ、すでにスーツを着込んだカズシが歩み寄ってきた。線をわせようとせず、靴を履きながら背越しに告げる。
「リエ、今の帰省なんだけど、やっぱり別々でこう」
リエは玄関に歩み寄り、審そうに夫の横顔を観察した。
「え、何で?」
「俺は用事があるからめに発したいんだ。おは遅れてきてほしい」
「緒にくくのじゃダメなの?」
「先にって、両親と話すことがあるんだよ」
リエは腕を組み、ややかな線を投げかけた。
「ふーん……最なんか変だね。コソコソしてるっていうか、私に何か隠し事してるでしょ」
カズシは瞬だけ線を泳がせたが、すぐに取り繕うように背筋を伸ばした。
「実で話すよ。じゃ、実で待ってるからな」
バタンと乱暴にドアが閉まり、カズシの音がざかっていった。リエはさく息を吐き、指定されたにわせて支度を終えると、カズシの実へと向かった。
指定された刻、リエがカズシの実である古い本のをくぐり、玄関のインターホンを押すと、から現れたのは見らぬ若い女性だった。
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義父母でも夫でもない女性は、番、リエを品定めするように見ろすと、勝ち誇った笑みを浮かべた。
「あなたがリエさん? さっさとカズシさんと婚してくれない?」
突然の暴言に、リエは眉をひそめて女性を凝した。
「……どういうこと?」
そこへ、背のからカズシがのんびりと歩いて戻ってきた。コンビニのビニール袋を提げている。
「ったよりかったな。ちょっとコンビニにってたわ。彼女が迎えてくれたんだな」
リエはカズシを振り返り、鋭い線を突き刺した。
「誰なの、この? いきなり私に暴言ぶちかましてくるとか、体どういうつもり?」
カズシは平然とした顔で女性の隣に並び、リエを見ろした。
「お、覚えてないの? 学のに同じクラスだった子だよ」
女性は腕を組み、嘲笑を浮かべてリエを見ている。リエはその顔をじっと観察したが、何の記憶も呼び起こされなかった。
「全然覚えてない。っていうか、何でそんな昔のりい程度のがここにいるの?」
「おさ、まだバレてないとってるわけ?」
カズシはあざ笑うように角をげた。
「……はい?」
「ずっと俺を騙してたんだよな。俺に嘘ついたろ」
「は? 何言ってるのかさっぱりなんだけど」
カズシは懐からスマートフォンを取りし、画面をリエの目のに突きつけた。
「彼女が教えてくれたんだよ。
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おは帰国子女なんかじゃないってな。学からまで、ずっと本の学に通ってたって。お、俺に学歴を詐称しやがったな!」
リエは突きつけられた画面を瞥もしないまま、呆れ果てた表を浮かべた。
「そんなことしてないけど」
「これ以嘘つくな!」
カズシは勝ち誇ったように声を張りげた。
「おが詐欺師だってことはよく分かった。玉の輿に乗るために学歴を偽ったんだろ。どうしようもない女だな!」
「わかんない」
リエは静かに首を振ると、カズシの目を射抜くように見つめた。
「そもそもの話、何でその女の言い分だけ鵜呑みにしてるの? 私の話は聞かなくていいわけ? 私が嘘ついてるって根拠はあるわけ?」
「ある!」
カズシは得げにを鳴らした。
「学代に部活してるおの写真も見せてもらった」
「写真なんていくらでも捏造できるでしょ。……っていうか、彼女はカズシの何なの?」
問い詰められたカズシは、悪びれるもなく胸を張った。
「から付きってたんだ」
「は?」
「きつけので彼女が働いててさ。々話すうちに、おの同級だって分かったんだよ」
「つまり、浮気してたってこと?」
「まあ、そうなるな」
カズシは平然と頷き、リエを疎ましそうにで払う仕をした。
「とにかく、嘘つき女とはもうおさらばするって決めたんだ。
浮気相と再婚するから、おはとっととてってくれ。