"夫から届いた23年分の請求書" 第11話
それでも曜の朝は、で所を歩くようになった。途の喫茶でコーヒーをみ、週の予定を確認する。
「曜、悠斗たちが来たいって」
隆司がスマートフォンを見せた。
「私は遅番。半になる」
「じゃあ、僕が夕を作る。君の分は残しておく」
「お願い」
それだけで話は終わった。
誰が養い、誰が養われるのか。誰ので、誰が暮らしているのか。の私たちは、族をに並べる答えを探していた。
今は、同じ額を払うことが平等ではなく、同じ量の事をすることだけが公平でもないとっている。収入も体力もも違うが、自分の負担を言葉にし、相の負担を見ようとする。その話をやめないことが、私たちにできる精算だった。
隆司から渡された千百万円の請求は、もうない。
私も分の事代を請求しなかった。
払わなかったのではない。
の過を、方がもう方へ返すべき借にしないと決めたのだ。
喫茶をると、のが吹いていた。隆司は自分の着を着て、私は自分の鞄を持った。どちらも相の荷物を当然には持たない。
けれど横断歩ので、隆司がし歩幅を緩めた。私も急がず、隣へ並んだ。
同じへ帰るために、いつも同じ速さで歩く必はない。
れたには待ち、待てないには先にく。
そのことを言葉にできるなら、夫婦はもう度、隣を選べるのだとった。