みかん小説
本棚

"夫から届いた23年分の請求書" 第2話

彼女は婚を勧めたり、夫を融虐待と決めつけたりせず、の女性相談と法テラス、計相談窓の連絡先を教えてくれた。

「夫婦のおは、名義だけでは判断できないことがあります。まず資料を持って、何を確認したいか理するといいですよ」

私は隆司の計算表、計簿、細、自宅ローンの返済記録を持ち、計相談員と面談した。

相談員は、私に千百万円の法な返済義務があるとは考えにくいと説した。夫婦には婚姻費用を分担する義務があり、収入や事・育児の状況を含めて支えう。隆司がに過分を債務と決め、与から取りてられるわけではない。

ただし、今活費を収入に応じて負担する話しい自体は自然ではない。私にも収入ができた以、何もさないと決めるのではなく、事の分担とわせて考えるべきだと言われた。

私は、事を換算して夫へ同額の請求を突きつけるつもりだった。だが相談員は、事労働の価値を化することにはがあっても、夫婦で過の労働債権として簡単に請求できる話ではないと説した。

「目は、ご主を数字で負かすことですか。それとも、これからの負担を変えることですか」

その問いで、私は黙った。

隆司に、自分の計算がどれほどらせたい。

広告

その気持ちはある。しかし千百万円よりきい事請求して勝っても、の朝を誰が作るかは変わらない。

私は庭内の作業を記録した。事の献、買い物、調理、片づけ。洗濯、掃除、ごみし、消耗品の補充。義母の介護施設からの連絡、自治会費、悠斗の健康保険続き。かすだけでなく、庫や予定を覚えているいた。

を超えた。病院での勤務をせば、休息は以よりきく減っている。

曜の夜、で話した。

「今活費は、収入に応じて負担する。その話には応じる。でも過活費を借として返すことには同しない」

隆司は眉をひそめた。

「君だけ特別扱いするのは公平じゃない」

「では、今の事もで公平に分けよう」

私はの記録を見せた。朝と夕、洗濯、呂掃除、ごみ、買い物、義母関係の連絡。誰ができるか、曜ごとに決めたいと伝えた。

悠斗は、仕事が忙しいと反発した。

「母さんはに終わるんでしょ。俺は帰るのだよ」

「私も通勤して、帰りに買い物をしている。い分はく担当してもいい。でも、全部はしない」

隆司は、事のために仕事の責任は減らせないと言った。

「私が仕事を辞めた事と育児の責任を引き受けた。あなたはのことを減らして仕事を続けた。

広告

今、私が働き始めたのに、昔の分担だけ固定するのは公平?」

話しいはまとまらなかった。

から、私は自分の洗濯と、担当を約束した共部分だけった。夕だけ分作り、曜と曜は各自で用する。隆司は嫌を言ったが、私は今の分担が決まるまでの試だと伝えた。

曜の夜、帰宅すると、悠斗がカップ麺をべていた。

「父さん、夕作れないって」

「買うこともできるでしょう」

に母さんがいるのに、族が別々にべるの変じゃない?」

に父さんとあなたもいる。私だけが族をつにする係なの?」

悠斗は何も答えなかった。

その週末、隆司が精算案を蔵庫へ貼った。私が忘れないためだという。

私はその隣へ、百万円の定期預解約細のコピーを貼った。

「これを何に使ったのか、次の話しいで説して」

隆司の顔から、初めて余裕が消えた。

隆司は細を見ても、すぐには答えなかった。自分名義の預であり、料から貯めただから説する義務はないと言った。

「では、私の料も私名義だから、割を渡す義務はないね」

庭を支えると、個資産は別だ」

「その区別を、あなたで決めている」

定期預は、結婚に作られた座だった。原資が隆司の与でも、計から形成された財産なら、には共財産として扱われる能性がある。

今すぐ半分を求するつもりはないが、夫婦の将来に関わる額を隠すことは受け入れられなかった。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: