"果樹園の奥の家" 第14話
招待客は誰ひとり席をたず、健太郎が用した壇を見つめていた。
先は謝会のに、細、契約、クラウド映像、美代子のLINEを提している。告訴状は正式に受理され、健太郎が証拠削除を試みた記録と逃準備の送も確認されたため、このの夕方に逮捕状と捜索差押許状がていた。警察は会くで、彼が原本を使用するのを待っていたのだ。
「健太郎さん。業務横領、印私文偽造・同使などの容疑で逮捕します」
捜査員は契約原本を保全袋へ入れ、健太郎の携帯と鞄を押収した。初枝がへ向かうと、別の警察官が任同を求める。
健太郎は「これは民事だ」「夫婦のだ」と叫び続けたが、捜査員は会社名義の4700万円と、個資1300万円を区別して読みげた。代表取締役であっても、会社のを自分の族へ移す権利はない。さきほど彼自がにした「会社のは俺の自由」という言葉も、会の録画に残っていた。
両首に錠をかけられた健太郎は、壇から私を睨んだ。
「おは体、何様なんだ!」
私は父の果園の写真が映るスクリーンを背に、彼へ答えた。
「この果園の、本当の所者です」
第16話 差し押さえの
謝会から3、野には朝からたいがっていた。
京のマンション、果園奥の、健太郎名義の預座には、裁判所の保全命令がかかった。
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会社から流れた資で取得した疑いがあるため、売却も名義変更もできない。残る1億9300万円も、税理士と弁護士の承認がなければかせない管理座へ移されている。
処分禁止の通は、京のマンション管理会社とのの施会社にも届いた。健太郎が逮捕直に依頼していた名義変更は受け付けられず、別座へ移そうとした680万円も凍結された。失われた6000万円がすべて戻ったわけではないが、これ以広がる穴は塞がれた。
初枝はのので類を振り回し、「孫をのへ放りす気か」と叫んだ。
「このは健太郎が建てたのよ。美代子さんが裏切ったからって、子どもから奪うなんてじゃない!」
「建築費1200万円は会社の座からています。返すべき相は、私ではなく会社です」
初枝は、京都のへ移ればいいと言い直した。先が登記事項証を示し、あの町も私の固財産だと告げると、濡れたを歪めた。
「私は健太郎の母親よ。族なら、しくらい助けるのが普通でしょう」
「3、私を族から追いし、3以内に鍵を渡せと言ったのはお義母さんです」
初枝は答えられなかった。同した捜査員が、事務所の映像について改めて事を聞くと、傘も差さずへ逃げ込んだ。
奈緒はそのに残り、兄から預かっていた会社用タブレットと鍵を差しした。
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偽造のはらなかったとしても、私のをもらえると期待して退を迫った事実は消えない。彼女は捜査と会社の調査へ協力し、今は私へ直接連絡しないという誓約に署名した。
美代子には、子どもの荷物をまとめるため1だけへ入る許がた。私は野さんとち会い、会社の備品や類を持ちさない条件で鍵をけた。
内には、私がで見たときと同じ族写真が飾られていた。5歳の息子の黄い靴、3歳の娘が眠るときに抱くうさぎのぬいぐるみ、蔵庫に貼られた運会の絵。6000万円の資流を示す所であると同に、子どもたちにとっては唯っているでもある。
美代子は類、薬、母子帳、学と保育園の用品だけを段ボールへ詰めた。健太郎から贈られたブランドバッグや計は箱に戻し、マンションの権利と緒に先へ渡す。
息子の机の引きしからは、「ぱぱのかじゅえん」とかれた絵がてきた。4の横にきなりんごのがあり、そのには父親と収穫する約束のが丸で囲まれている。美代子は絵を畳めず、しばらく胸に抱いた。私も、健太郎が子どもへ向けたのすべてまで嘘だったとはいたくなかった。
「子どもたちには、父親が仕事でくへったと話しています。何と伝えればいいのか、まだ分かりません」