"父が守った秘密" 第7話
「何を?」
父の声がくなる。
「昔のおと、し似ていると言っていた」
その言葉のを。
私はまだらなかった。
しかし。
数。
娘の結婚について。
私は自分自と向きうことになる。
そして。
その初めて分かることになる。
父も。
夫も。
そして私自も。
同じ違いを繰り返そうとしていたことを。
「真央の結婚相のことだが」
父の言葉を聞いた瞬。
私は嫌な予がした。
まただ。
また、父は私のらないところで何かをっている。
昔と同じ。
私のに関わろうとしている。
「どうして、お父さんがそのことをっているの?」
話の向こうで父は黙った。
その沈黙が、昔の記憶を呼び起こした。
。
私は父に言われた。
「その男とは結婚するな」
理由を聞いても。
父は詳しく説しなかった。
「おには分からない」
そう言っただけだった。
私はそれが許せなかった。
私のなのに。
私の気持ちなのに。
なぜ父が決めるのか。
だから私はった。
絶対に父の言うことは聞かない。
父が反対するほど。
私は浩を信じようとした。
でも。
今になって分かった。
父の言葉には理由があった。
ただ。
父は説することがだった。
そして私は。
聞くことを拒否していた。
「浩くんから聞いた」
父が答えた。
「くなるにな」
「夫が?」
「ああ」
私は黙った。
夫は最まで。
私に言わないことばかりだった。
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でも。
なぜか娘のことだけは気にしていた。
「真央は……何か問題があるの?」
私が聞くと。
父はすぐには答えなかった。
「問題というより……」
「何?」
「昔のおに似ている」
その言葉に。
私はし腹がった。
「またそれ?」
「何がだ」
「私と同じって言えば、何でも分かったつもりになるところ」
父は何も言わなかった。
私は続けた。
「真央は真央よ」
「私のとは違う」
父がさく息を吐いた。
「そうだ」
「……」
「だからこそ、俺は何も言わないようにしている」
その言葉に驚いた。
「え?」
「昔の俺は、おの代わりに決めようとした」
父の声は静かだった。
「正しいとったからな」
「でも」
しを置いて。
「正しいことと、相が幸せになることは違う」
私は何も言えなかった。
数。
私は真央とで事をした。
娘が結婚する。
本来なら、もっと嬉しいはずだった。
でも。
のどこかにがあった。
「お母さん」
真央が突然言った。
「何か言いたいことある?」
私は箸を止めた。
「どうして?」
「最、ずっと考え事してるから」
やっぱり。
子供は見ている。
親が隠しているつもりでも。
と見抜かれている。
「真央」
私は慎に言葉を選んだ。
「健さんのこと……本当に好き?」
娘の表がし変わった。
「うん」
「迷いはない?」
「……」
しの沈黙。
その沈黙を、私は見逃さなかった。
「何かあるの?」
聞くと。
真央はさく笑った。
「お母さん、やっぱり似てるね」
「え?」
「おじいちゃんに」
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胸を刺されたようだった。
「どういう?」
「配してるところ」
真央は言った。
「私が失敗しないように、先に全部考えてる」
言葉がなかった。
それは。
昔、父に言われた言葉と同じだった。
「でもね、お母さん」
真央は続けた。
「私、ちゃんと考えてるよ」
「……」
「健さんにも嫌なところはある」
「でも、完璧なじゃないから駄目って言われたら……」
娘はし笑った。
「お父さんも、お母さんと結婚できなかったとう」
その言葉で。
私は初めて気づいた。
私はずっと。
父と同じことをしていた。
父は私を守ろうとして。
私の選択を信じられなかった。
そして私は今。
娘を守ろうとして。
娘の選択を疑っている。
その夜。
私は夫のをもう度読んだ。
最の部分。
は気づかなかった文があった。
『美へ』
『もし真央が誰かを好きになった』
『俺たちは、自分の失敗を理由に、あの子の未来を奪ってはいけない』
涙が落ちた。
夫は分かっていた。
私たち親が番やってはいけないことを。
子供をしているつもりで。
子供のを自分のものにしてしまうこと。
翌。
私は父のへった。
今度は質問するためではなかった。
「お父さん」
「何だ」
「私……し分かった気がする」
父は黙っていた。
「お父さんは、私を信じてなかったんじゃない」
「……」
「怖かったんだよね」
父のが止まった。
「私が傷つくことが」
い沈黙。
そして。
父はさく言った。
「そうだ」
初めて聞いた。
父が認める声だった。
「でもな」
父は続けた。
「怖がりすぎた」
その言に。
私は涙がた。