みかん小説
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"父が守った秘密" 第5話

そのの夜。

私は夫の斎に戻った。

今までならけなかった所。

夫のパソコン。

机の奥。

古いアルバム。

もう度、確認しなければならなかった。

夫のにはこうかれていた。

「最まで、お切にっていたことだけは信じてほしい」

でも。

私はっていた。

言葉だけなら、誰でもける。

くなったは、もう反論できない。

だから私は。

が本当に何をしていたのか、自分の目で確かめたかった。

パソコンの源を入れる。

パスワードは、すぐに分かった。

私の誕だった。

その瞬

胸が締め付けられた。

「そんなところだけ……」

わず呟いた。

夫は昔からそうだった。

事なことほど、直接言わない。

でも。

さなところに残していた。

メールフォルダをいた。

量の仕事関係のメール。

会社の連絡。

取引先とのやり取り。

そのに、つだけ異質なものがあった。

宛先。

本昭夫。

父だった。

私はクリックした。

最初のメールの付。

件名。

「美のこと」

本文はかった。

『先はありがとうございました』

『美にはまだ言わないでください』

『あいつは、自分が誰かに守られているとうと、きっとるから』

指が止まった。

私は画面を見つめた。

まるで夫が今そこにいて、話しているようだった。

さらにへスクロールする。

何通もあった。

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内容はどれもくない。

でも。

そこには私がらなかった夫の姿があった。

『最、美は仕事で無理をしています』

『本丈夫と言いますが、昔からする癖があります』

『真央のについて、あまりさないようにしています』

『昔の自分なら、父親として正しいことを言うつもりで、違ったことをしていたとうので』

私は画面から目をせなかった。

夫は。

私のことを見ていた。

私が気づかないところで。

ずっと。

でも。

胸の奥にはまだ引っかかるものがあった。

「だったら……」

私はさく呟いた。

「どうして、私には言わなかったの?」

その答えは。

番古いメールにあった。

結婚してもない頃。

父から夫へ送られた返信。

『浩くん』

『美には、まだ言わない方がいい』

私は眉をひそめた。

父の言葉。

続きがあった。

『あの子は、自分で選んだだとっている』

『もし今、すべてを話せば、自分の選択まで否定されたとうだろう』

そして最

『親というのは難しいな』

『子供を守ろうとして、いつのにか子供の力を信じられなくなる』

その文章を読んだ瞬

胸の奥に何かが刺さった。

父は。

自分が違っていたことをっていた。

若い頃の父は。

私を守るためなら、私のを無してもいいとっていた。

それは違いだった。

私は今でも傷ついている。

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そこは変わらない。

でも。

父はその

違いに気づいていた。

そして。

度と同じことをしないように。

を取った。

器用すぎる。

遅すぎる。

でも。

それは確かに変化だった。

翌週。

私は父のった。

今度はるためではなかった。

聞くためだった。

「お父さん」

に座ると、私は言った。

「浩さんは……いつからっていたの?」

父はし考えた。

「何をだ」

「私が、お父さんをんでいたこと」

父は静かに答えた。

「最初からだ」

「……」

「浩くんは、全部分かっていた」

「じゃあ、どうして?」

「何をだ」

「どうして、私に何も言わなかったの?」

父はい沈黙の

さく笑った。

しい笑いだった。

「おは、聞かなかったからだ」

その言葉に、私は反論できなかった。

「美

父は続けた。

はな、自分が信じたいものしか聞かない」

「……」

「あの頃のおは、俺が悪い父親である理由を探していた」

胸が痛んだ。

否定したかった。

でも。

完全には否定できなかった。

私は父を嫌いになることで。

自分の苦しさを説していたのかもしれない。

その帰り

私は久しぶりに夫の写真を見た。

笑っている浩

し困ったような顔。

昔から変わらない表

でも。

その写真を見ても。

私はまだ完全には許せなかった。

夫は私をしていた。

それは分かった。

でも。

していたなら。

なぜもっとく向きってくれなかったのか。

なぜ私がで苦しんでいる

隣にいてくれなかったのか。

答えはまだ残っていた。

そして。

その答えは。

夫の最にあった。

夫がくなる

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